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Aは少し息を吐くと、眉尻を下げて言った。
『…私、貴方達が好きなんだ…だから、もう戻らない』
その言葉に、シリウスとルーピンは息を飲む。
ルーピンは口を片手で覆っている。
『本音を言うと、シリウスもリーマスも…セブルスも好きなんだ。ごめん、こんな事言って。今までも、いずれ戻らなきゃいけないというのを理由にして、1人と決めずに関係を持ってきちゃったのにね…』
Aは『私、最低だね』と言うと、目を伏せ更に続けた。
『…でも、ずっと一緒にいたいんだ…危険なのはわかっているけど』
そう言って顔を歪めた。
目から涙が溢れる。
シリウスはその涙を指で掬うと、ルーピンの顔を見た。
ルーピンは黙って頷いた。
シリウスも頷き、Aの目を見て言った。
「…ありがとう、話してくれて。A、よく聞いて欲しい」
Aは顔を上げて、彼を見た。
「私達は、ここに来るまでの間に随分と話し合った」
シリウスは更に続ける。
「…こちらも本音を言わせてもらうと、前にも話したが…私もリーマスも、お前の事を愛している。一生を共にしたい。…だからもう、いっそのこと結婚とかせずに、皆一緒に暮らせばいいのでは？」
衝撃的な提案にAは驚く。
『えっ…』
シリウスは続けた。
「私は別に、そういう形式に拘らなくても大丈夫だ。もし…お前が決められないのなら、それでも良いと思っている。元の場所に戻られるよりはマシだ」
そう言って、Aの髪を撫でる。
フワフワと、いつも彼女が犬の姿の彼を撫でているように。
「なぁ、リーマス？」
シリウスは隣にいるルーピンに問いかけた。
ルーピンは優しく微笑んだ。
「…そうだね。もし、Aがそうしたいのなら、それで問題無い。いつまでも君と一緒にいられるのなら、私は手段は選ばないよ」
Aは目をパチパチと瞬かせた。
『…みんな、一緒に？』
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piyo(プロフ) - 絢姫さん» 絢姫様、コメントありがとうございます(^^)とっても嬉しいお言葉…！精進します。これからもよろしくお願いします！ (2019年11月23日 22時) (
レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
絢姫 - とても面白いです！ 久々に時間を無視して読みました！これからも、応援します！ (2019年11月23日 16時) (レス) id: df8558907b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：piyo | 作成日時：2019年11月16日 22時
