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次の日。
スネイプの研究室にて。
『…セブルス、入るよ？』
Aはドアを開けながら、執務机に向かう彼に言った。
スネイプは普段通り、朝早くから仕事をしていた。
Aは入り口にトランクを置くと、彼の元へ向かった。
『おはよ、よく眠れた？』
「…生憎、殆ど眠れていない」
君が隣りに居ないからな…と言いながら、羽根ペンにインクを浸した。
『私も…しばらく眠れないかも』
へへへ…と、困ったように笑いながら、こめかみを掻いた。
スネイプは顔を上げて、彼女を見た。
「…発つのか」
『うん…もうすぐ、あちらの学校からお迎えが来るらしいんだ。ほら、あのペガサスの引く馬車』
スネイプは黙っている。
そしてしばらくすると立ち上がり、Aと向かい合った。
「…君は、隙だらけだから色々と不安だ」
『な…そんな事無いもん！』
「他の学校でも、しっかりやりたまえ」
『！…言われなくても、ちゃんとやります…』
そこまで言って、Aはスネイプの唇で自身の唇を塞がれた。
途端に、哀しさと淋しさが込み上げてきてしまう。
唇が離れると、彼の黒い瞳を見つめた。
『セブルス…ッ』
堪えきれずに涙が頬を伝う。
スネイプは指でその涙を掬った。
そして、自分のローブの中から何かを取り出した。
それは、小さなロケットの付いた白銀のネックレスだった。
そのネックレスをAの首に掛ける。
首の後ろでカチリ、と音がした。
『セブルス、これ…』
「…ずっと身につけていて欲しい。そして、我が輩の事を忘れるな」
スネイプはAの眼をしっかりと見て言った。
ー忘れる訳ないじゃないか…
Aは再び涙を流すと、小さな声で『ありがとう』と言った。
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piyo(プロフ) - 絢姫さん» 絢姫様、コメントありがとうございます(^^)とっても嬉しいお言葉…！精進します。これからもよろしくお願いします！ (2019年11月23日 22時) (
レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
絢姫 - とても面白いです！ 久々に時間を無視して読みました！これからも、応援します！ (2019年11月23日 16時) (レス) id: df8558907b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：piyo | 作成日時：2019年11月16日 22時
