28 ページ28
・
Aはセブルスの顔を覗き込むと、眉を寄せた。
『やだ、セブルス、こーんな眉毛になってるよ？』
自分の眉毛を指差してそう言うと、ハハハと笑いながら、向かい側の席にかけた。
「…君な…何故今まで連絡して来なかった？」
『まあまあ、落ち着いて。言いたい事が沢山あるのはわかってる。…ところでその黒いマントは自前？目立ち過ぎない？』
「話を逸らすな」
『もう〜、せっかく久しぶりに会ったのに、機嫌悪いなあ』
Aはやれやれと肩を竦めた。
そして、ふふッと笑うと首を傾げて彼を見た。
『私は貴方に会えて、すごく嬉しいのに。セブルスは嬉しくないの？』
「！」
彼女の突然の上目遣いにやられた。
セブルスは顔を背けると、ボソボソと呟いた。
「…そんなの、言わなくてもわかるだろう？」
『ん？全然聞こえないぞ。もっと大きな声で言って？』
「……」
ーしばらく見ない間に、性格変わってないか…？
セブルスは照れ隠しの為か、無言でテーブルに置かれたメニューをAに手渡した。
Aは『ありがと』と言って受け取り、メニューを眺める。
『やっぱり、ここのカフェにして良かった〜！美味しそうなスイーツがいっぱいある！どれにしよっかな♪』
「…何故魔法界にしなかった？敢えてマグルの店にしたのは何故だ？」
『ん？ああ、学習したんだ私。先日リーマスと漏れ鍋で話したけど、あそこで話すにはちょっと…』
どんな魔法使いが会話を聞いているかわからない為、リーマスが気を遣って、漏れ鍋の宿の部屋を手配してくれたのだった。
彼に打ち明けたあの後、リーマスの体調が悪化し、彼をベッドに休ませたのだが…翌朝、何故か自分もその隣りで一緒に眠っていたのだ。
飛び起きて、彼に慌てて確認したら、彼は困った様に笑って「何もしてないよ」と言っていた。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 607人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
piyo(プロフ) - 日ニコさん» 日ニコ様、コメントありがとうございます！うわあぁ、神だなんて…！！嬉しすぎます(>_<)これからも楽しんでいただけるよう頑張りますね。応援ありがとうございます！ (2021年6月22日 23時) (
レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
日ニコ(プロフ) - ハリーポッターの小説を探しに探してやっと見つけました！控え目に言って神小説です！これからも頑張ってください！応援してます！！ (2021年6月22日 19時) (レス) id: 813cbeef3d (このIDを非表示/違反報告)
piyo(プロフ) - 白猫さん» 白猫様、コメントありがとうございます！う、嬉しい…(/ _ ; )作ってよかったです。。魔法が使えたら、あの世界に行けたら…と思うと、色々と妄想してしまいます笑 拙い作品ですが、今後ともよろしくお願いします(^^)！ (2021年4月9日 23時) (レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
白猫(プロフ) - こんばんは、コメント失礼します。piyo様の描く魔法界の世界観がだいすきで心温まりつつ、ドキドキしつつ、読ませて頂いております。上手く言葉に表現出来ずもどかしいですが、本当にこの作品が大好きです！今後の展開も楽しみにしています^ ^ (2021年4月9日 22時) (レス) id: 82d1d6768d (このIDを非表示/違反報告)
piyo(プロフ) - 魔法使い隊さん» 魔法使い隊様、コメントありがとうございます！更新遅くてホント申し訳ないです…(>_<)これからも楽しんでいただけるよう頑張ります。よろしくお願いします(^^)！ (2021年3月30日 17時) (レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：piyo | 作成日時：2021年3月21日 0時
