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『…ダンブルドア先生には、卒業まで身を明かさない様に口止めされてたの。一応、ミネルバは知ってたんだけど』
「ミネ…マクゴナガル先生かい？」
シリウスとリリーと同様に、やはりそこで驚くリーマス。
『あ…うん。あの、彼女にそう呼ぶ様にって言われて』
リーマスは肩を竦めて「そうか」と呟いた。
Aは続けた。
『…本当にごめんなさい。私、こんな重大な事を隠して、今まで呑気に一緒に過ごしてきたんだ。貴方は正体を話してくれたのに、私は、自分の事は隠し通してきたんだ…』
膝元に置いた拳が震えてしまう。
涙も溢れてきてしまい、雫がスカートにポタッと垂れた。
すると、ふんわりと彼に抱きしめられた。
そして、背中をポンポンと優しく叩かれる。
久しぶりの温かな体温に触れ、不安でギューッと縮こまっていた心が解れていく様だ。
リーマスはAの耳元で静かに言った。
「…初めて僕が君に正体を打ち明けた時、君はこうやってくれた。その時、僕は本当に救われたんだ。すごく安心したし、落ち着いた。だから…今度は僕の番」
それからしばらくの間、彼は黙ってそうしてくれた。
Aは彼の肩に顔を埋め、大きく深呼吸をした。
そして彼から離れると、その顔を見て呟いた。
『…ありがとう、落ち着いた…』
「うん、良かった」
リーマスはニッコリと微笑んだ。
『…あ、あの…驚かないの？その、色々…』
彼があまりにも普段通りなので、Aは困惑した。
するとリーマスは肩を竦めた。
「そりゃ驚いたさ。人生で1番のレベルかも」
『そのレベルには見えないけど…』
そう言えば、リーマスは笑った。
「…だって、君がどこから来たかなんて、僕にとってはそんなに重要じゃないからさ。AはAだから。僕らと一緒に遊んだり、ご飯食べたり、勉強したりしている時なんて、嘘も何も無いだろう？ホグワーツで過ごした日々に偽りは無いからね」
ーああ、やっぱり貴方はそういう人だ。
一年生の時から、リーマスになら打ち明けても絶対大丈夫だろうという確信があった。
その上、欲しい言葉を言ってくれるなんて…
何て素晴らしい人なんだろう。
『リーマスって…聖人なの？』
「ええっ？」
驚く彼を見て、やっと、笑う事が出来た。
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piyo(プロフ) - 日ニコさん» 日ニコ様、コメントありがとうございます！うわあぁ、神だなんて…！！嬉しすぎます(>_<)これからも楽しんでいただけるよう頑張りますね。応援ありがとうございます！ (2021年6月22日 23時) (
レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
日ニコ(プロフ) - ハリーポッターの小説を探しに探してやっと見つけました！控え目に言って神小説です！これからも頑張ってください！応援してます！！ (2021年6月22日 19時) (レス) id: 813cbeef3d (このIDを非表示/違反報告)
piyo(プロフ) - 白猫さん» 白猫様、コメントありがとうございます！う、嬉しい…(/ _ ; )作ってよかったです。。魔法が使えたら、あの世界に行けたら…と思うと、色々と妄想してしまいます笑 拙い作品ですが、今後ともよろしくお願いします(^^)！ (2021年4月9日 23時) (レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
白猫(プロフ) - こんばんは、コメント失礼します。piyo様の描く魔法界の世界観がだいすきで心温まりつつ、ドキドキしつつ、読ませて頂いております。上手く言葉に表現出来ずもどかしいですが、本当にこの作品が大好きです！今後の展開も楽しみにしています^ ^ (2021年4月9日 22時) (レス) id: 82d1d6768d (このIDを非表示/違反報告)
piyo(プロフ) - 魔法使い隊さん» 魔法使い隊様、コメントありがとうございます！更新遅くてホント申し訳ないです…(>_<)これからも楽しんでいただけるよう頑張ります。よろしくお願いします(^^)！ (2021年3月30日 17時) (レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：piyo | 作成日時：2021年3月21日 0時
