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「先日のN.E.W.T.試験の結果もなかなか良い成績でした。…結果を見ますか？」
『あ、まだ良いです。みんなと一緒に見ますから』
別にそんなに興味も無いし…と笑うAに、マクゴナガルは眉尻を下げた。
「…貴女の成績なら、色々な就職先を選べますよ。それこそ、魔法省にだって…」
『先生』
Aは彼女の目を真っ直ぐに見て言った。
『今日ここへ私を呼んだのは、進路指導の為ですか？前にも言いましたが、私はもう、就職とかそういうのに興味はありません』
「卒業後はどうするのです？」
『…わからない。今のところ特に考えていません』
その言葉に、マクゴナガルは溜め息をつくと立ち上がった。
そして移動すると、Aの隣りに座った。
「…A。わたくしは心配なのです。貴女の事が…」
マクゴナガルの表情が、今までに見た事の無い程哀しげだったので、Aは息を飲んだ。
「…貴女が此処へ初めて来た時から、ずっと心配でたまらなかったのです。貴女が幸せに毎日を過ごしているか？辛い事は無いか…と」
『…先生…』
「…そして、貴女の過去を知った時から、その気持ちが更に強くなってしまった。貴女は前に話してくれましたね。ウィーズリー家のモリーを、母親の様に見てしまうと…それが少し羨ましかった」
マクゴナガルはAの手をギュッと握った。
「…わたくしには子供がいません。ですから、貴女の事を娘のように思っているのです。貴女を不自由無く過ごさせてあげたい…そう願うのです。母親とはそういうものでしょう？」
Aの眼から涙が溢れた。
握られた手も、その言葉も、とても温かかった。
思わずマクゴナガルに抱きついた。
そして、声を上げて泣いてしまった。
彼女は、そんなAの背中を優しくさすってくれた。
Aが落ち着きを取り戻すと、マクゴナガルはその目を見て言った。
「…もっと甘えても良いのです。頼っても良いのですよ」
『…ありがとうございます。貴女がお母さんなら、すっごく心強いや』
「フフッ、わたくしも…貴女が娘なら、とっても鼻が高いです」
2人はクスクスと笑い合った。
「A、卒業したら…わたくしの事をファーストネームで呼んで下さい。先生、ではなくて」
『えっ、良いんですか！？』
「ええ、勿論。貴女は特別ですから…」
今は教師なので難しいですが、と笑うマクゴナガル。
Aは嬉しくなり、笑いながら大きく頷いた。
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心夜 - そうなんですね。これからも宜しくお願いしますo(*⌒―⌒*)o (2021年1月10日 13時) (
レス) id: d958da9fc4 (このIDを非表示/違反報告)
piyo(プロフ) - 心夜さん» 心夜様、コメントありがとうございます！自分で作っておいてなんですが、私もです…(^^; 前作の大人編を作る時に決めてしまったので…（汗 ルーピン先生とのバージョンも余裕あればいずれ作りたいな、と思っております。これからもよろしくお願いします(^^) (2021年1月10日 10時) (レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
心夜 - ルーピン先生押しのため少し残念ですが、楽しみに読ませて頂いてます。頑張ってくださいねo(*⌒―⌒*)o (2021年1月10日 7時) (レス) id: d958da9fc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：piyo | 作成日時：2021年1月7日 1時
