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Aは何も言えず、黙っている。
エリオットは腕を組んで、したり顔でニヤッと笑った。
「成る程ね。青春してるって訳か」
『なっ…青春って』
Aが顔をしかめると、エリオットは遠くに居るシリウスに目を向けた。
「ねえ天使ちゃん、部外者から１つ忠告しておいてあげよう」
『…何を？』
「シリウス・ブラックは、君が思ってる以上に良い男さ。だから…余りうかうかしていると、他の奴に獲られちゃうかもしれないぜ？」
その言葉に、Aはしばらくその場で固まっていた。
ーこの人は一体何を言っているんだろう…？
エリオットはそんなAの頭にポン、と手を置いて髪を軽く撫でた。
「ま、そうなったら…僕が君を喜んで迎え入れよう。僕は君みたいな、強くて可愛い女の子が好きだからね」
『え…』
目を見開くA。
エリオットは少し屈んで、Aの耳元に口を寄せると、微かな声で呟いた。
「…僕なら沢山可愛がってあげるよ？」
その時だった。
エリオットに向かって何かが凄い速さで飛んで来た。
彼はそれをパシッと掴んだ。
「危なかった〜…何だよ？」
そう言って手を開く。
そこに乗っていたのは、黒い馬の形をしたチェス駒だった。
エリオットはそれが飛んで来た方向の中庭に、バッと目を向けた。
すると、遠くからシリウスがこちらを睨んでいる。
その隣りではジェームズが曖昧に笑っていた。
エリオットはニヤッと笑うと、肩を竦めた。
「…彼女のナイト(騎士)って訳か。ふーん、やるなぁ…」
・
中庭にて。
「ちょっとシリウス、一応僕の友人なんだけど？」
ジェームズがアワアワとしながら言うと、シリウスは廊下の方を見ながら冷たく言い放った。
「…お前の友人だという事に感謝した方が良い。もし赤の他人なら、容赦無くやっていた」
ーワーオ、何かデジャヴ…
ジェームズは曖昧に笑いながら、同様に廊下の方に目を向けた。
エリオットが肩を竦めて笑っている様だった。
しかし、その目は鋭く、シリウスを真っ直ぐに捕らえていた。
ーあ〜また1人、Aの事を好きな男が増えちゃった…
ジェームズは深い溜め息をついた。
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piyo(プロフ) - 凛さん» 凛様、コメントありがとうございます(^^)そう言っていただけると本当に嬉しいです！頑張って書きますね。これからもよろしくお願いします！！ (2020年11月7日 9時) (
レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
凛 - もう、大好きです、！！更新待ってます！！！！！ (2020年11月7日 2時) (レス) id: 8fe2495ae6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：piyo | 作成日時：2020年9月18日 0時
