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先の見えない進路指導が終わった。
マクゴナガルの研究室を出て、グリフィンドール塔に向かう。
その道中に、数人の人だかりが出来ているのを見つけた。
全員女子生徒だ。
その上、彼女達は黄色い声を上げている。
その輪の中には……やっぱり我が友人の姿が。
「ねぇ、シリウス！教えてよ〜！」
「貴方なら何にでもなれるわよ！」
「どこに就職希望なの？」
あわよくば同じ就職先をーーーという魂胆が見え見えだ。
しかし、シリウスはいつもの様にクールな様子で言い放った。
「放って置いてくれ。別に君達には関係無いだろう？」
「そう言わずに〜」
「ねえ？」
「貴方のそのクールな所が素敵よ」
クスクスと笑い合う女子達を見て、シリウスは肩を竦めた。
ーうわ〜関わりたくない…
彼のファン達に、また何を言われるかわからない。
そんな彼らに見つからない様に、Aはそーっとその場を通り過ぎようとした。
ーああ、ジェームズの透明マントを今すぐに借りたい…
「A！」
シリウスが顔をパァッと輝かせて、こちらに手を振っている。
『あ、ハハ…』
仕方なく、Aも軽く手を振り返すと、そそくさと立ち去ろうとした。
しかしその努力も無駄であった。
シリウスは女子達をかき分けると、Aの元へと走って来た。
「マクゴナガルの所へ行ってたんだろ？どうだった？」
まるで尻尾を振る犬の様だ。
そんな嬉しそうな様子の彼を見上げて、Aは困った様に笑った。
女子生徒達は、先程まで自分らに向けていたのと真逆なその態度に、怒りを露わにしながら遠巻きにその様子を睨んでいた。
ーめっちゃ睨んでるやん…
Aは溜め息をついた。
『どうだったもなにも、特に何でも無かったよ』
「何でも無い事無いだろう？Aは一体何になりたいんだ？」
彼が先程、彼女らに言った言葉を繰り返してやりたい。
そう思ったが止めておいた。
『うーん…主婦とかかな』
「え？あ…そ、そうか…」
明らかに動揺するシリウス。
完全に自分の妻になったAの姿を想像しているに違いない。
さて、それが全くもって面白く無い女子生徒達。
思い切り歯軋りをしながら、ガンを飛ばしていた。
Aはそんな彼女らを盗み見ながら、嫌な予感を感じていた。
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piyo(プロフ) - 凛さん» 凛様、コメントありがとうございます(^^)そう言っていただけると本当に嬉しいです！頑張って書きますね。これからもよろしくお願いします！！ (2020年11月7日 9時) (
レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
凛 - もう、大好きです、！！更新待ってます！！！！！ (2020年11月7日 2時) (レス) id: 8fe2495ae6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：piyo | 作成日時：2020年9月18日 0時
