31 ページ31
・
Aは木の陰に隠れ、３人の様子を固唾を飲んで伺っていた。
ー何をするつもりだろ…？
場合によっては、自分が止める役を担う必要がある。
しばらくして、Aは目の前の光景に目を見開いた。
今しがたその場所に居た筈の彼らの姿が…
動物に変わっていたのだ。
『嘘でしょ…！？』
思わず口から言葉が出てしまい、慌てて口を押さえる。
…が、遅かった。
彼らはAの存在に気がついた様だ。
互いに目が合ったまま固まっている。
ーA…！？何でこんな所に？
黒い犬に変身したシリウスは冷や汗を掻いた。
ーマズいよ、行こう！
鹿に変身したジェームズが、顎をしゃくって暴れ柳に向かう様に他の2人に指示をした。
ネズミに変身したピーターが、キキキッと高い鳴き声を上げながら、一目散にそちらへ走り出す。
『あ…待って！』
Aは咄嗟にローブの中から杖を抜いた。
そして３人…もとい、3匹に向かって杖先を向けると、叫んだ。
『…インぺディメンタ(妨害せよ)！！』
たちまち杖から魔法が放たれ、彼らに当たると、走るその動きが途端に遅くなった。
その隙にAは駆け出した。
そして、彼らよりも先まで走り、回り込んだ。
『待ってよ！３人とも！！…一体何をしようとしているの！？』
Aの表情を見た３人は、仕方無く一度変身を解いた。
動物の姿じゃ話せなかったからだ。
Aの目の前には、いつもの仲間達が困り果てた表情で立っている。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 376人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
piyo(プロフ) - Lilyさん» Lily様、初めてのコメントをこの作品にしていただき、とても嬉しいです(^^)ありがとうございます！とても励みになりました…（自己満になっていないか、楽しんでいただけてるのか不安だったので^^;）これからも精進します！よろしくお願いします！ (2020年8月20日 22時) (
レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
Lily - コメント等は初なもので…変だったらすみません｡今日いちばん最初のお話を読んでからめちゃくちゃハマってしまって最後まで一気読みしてしまいました笑 すごくこのお話好きです｡面白いし幸せな気分になれます♪ これからどうなるのか楽しみです^^* 応援してます！ (2020年8月20日 15時) (レス) id: 1189c26aa1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：piyo | 作成日時：2020年7月12日 22時
