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時は流れ、季節が変わり、冬を迎えた。
ホグワーツの冬はすでに2度経験していたが、極寒過ぎてなかなか慣れなかった。
ずっと春だったら良いのに…と何度思った事か。
ある日、薬草学の授業を受ける為に、Aとリリーは温室へと向かっていた。
ーうお〜…寒い！早くあったかい所行きたい…
Aはギュッと縮こまった。
冷たい風を受けながら、2人は早足で進んだ。
「…私、重大な事を思い出したわ」
リリーが突然言った。
『なあに？どしたの？』
Aが振り向くと、リリーは立ち止まり腕を組んで考える仕草をしている。
『寒いよリリー、早く行こうよ〜』
「ねぇ、A、ホグズミードに行くには保護者の許可が必要なの。許可証にサインしてもらわないといけないのよ。貴女どうするの？」
『え、許可証？…無理じゃない？』
「そうね、無理よね？…元の世界に戻る訳にもいかないし」
『戻ったとしても無理だよ。私、親とはちょっと…あんま上手くいってないから。あの人達に説明しても多分わからないと思う』
「そうなの？」
『うん…それに、ほぼ縁を切っているんだ』
リリーは驚いた。
Aに家庭の事情を聞くのは初めてだったからだ。
リリーが複雑な表情を浮かべているのを見て、Aは焦った。
『あ、ごめん…全然気にしないでね。私、今すごく幸せだから。こっちの世界に来てから、毎日楽しくて仕方がないんだ』
そう言って、ヘヘッと笑う。
『それに…そのおかげで、こっちに来る時も何も問題なく来る事が出来たんだ。普通の家庭ならきっと問題になっていると思うよ』
そこまで言うと、後ろの方から2人を呼ぶ声が聞こえた。
振り向くと、ジェームズが手を振っている。
その後ろにシリウスとリーマス、ピーターが歩いている。
「お〜い！姫君達！待ってくれよ〜！」
その言葉に、リリーは顔をしかめた。
Aはフフッと笑って、リリーに言った。
『とにかく、後で校長に聞いてみるよ。私だけホグズミードに行けないとか嫌だもん。泣いちゃうよ』
「…そうね」
リリーはそう言って、困った様に微笑んだ。
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piyo(プロフ) - 高校一年生女子さん» 高校一年生女子様、初めてのコメントを当作品にして頂きありがとうございます！お気持ちがとても伝わってきました…温かいお言葉に嬉しくて震えています。お陰様でとても励みになりました！これからも楽しんでいただけるようにがんばります。よろしくお願いします！！ (2020年5月25日 10時) (
レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
高校一年生女子(プロフ) - →→語彙力がないので言葉で気持ちを伝えることができないのが悔しく残念です。 →まとめると(?)、本当に好きです大好きです！笑、出会えてよかったです。 作者様の作品が続く限り読ませていただきます。 (2020年5月25日 9時) (レス) id: 920c7a2a62 (このIDを非表示/違反報告)
高校一年生女子(プロフ) - →断片的な妄想の後に学生時代のFragmentary delusionを読むのはドキドキするのと同時に苦しさもあって時折ふと悲しくなります。色々な感情が駆け巡って想像が膨らみ...何と言ったら良いのでしょう... (2020年5月25日 9時) (レス) id: 920c7a2a62 (このIDを非表示/違反報告)
高校一年生女子(プロフ) - このようなものを書くのは初めてのためおかしい箇所があるかもしれませんがお許しください(;_;) 先日ハリーポッターの夢小説を求めFragmentary delusionのページに辿り着きました。そこからというもの、Fragmentary delusionはもちろん断片的な妄想も全て読みました。 (2020年5月25日 9時) (レス) id: 920c7a2a62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：piyo | 作成日時：2020年5月24日 21時
