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取り残された3人は、腕を縛られたまま、その場で固まっていた。
そこへ、いつの間に来たのだろうか、リリーが人混みをかき分けてやって来た。
彼らを見て盛大に溜め息をつく。
「バカねぇ…貴方達、あの滅多に怒らないAを怒らせるなんて。食べ物の恨みは怖いのよ？あの子にとって、お菓子なんて特にね」
すると、シリウスがハッと我に返り、リリーに訴えた。
「…リリー、これ、解いてくれないか？杖が飛んで行ってしまった」
リリーは呆れた顔をして、フッと笑った。
「ダメよ。少しは頭を冷やしなさい。しばらくそのままでいる事ね」
そう言って、リリーもまた踵を返して去って行ってしまった。
シリウスは絶望的な顔で溜め息をついた。
「…Aって、怒らせると案外怖いんだな。リリーより怖いかも。知らなかったよ…いつも笑ってるから」
ジェームズがポツリと言うと、シリウスは頷いた。
「ああ…しかも、いつもより強い…」
「そうだな…敵に回しちゃいけないタイプだ」
2人は深く溜め息をついた。
一方、セブルスはショックで何も言えずに、その場に立ち尽くしていた。
それからというもの、本当にしばらくの間、Aは彼らと口を聞かなかった様だ。
授業中も、休憩時間も、食事中も…リリーやリーマス、ピーターとは話すが、ジェームズ達にはツン、として無視を決め込んでいた。
それが彼らにとって一番のダメージだった様で、今後はAを怒らせない様にしよう…と肝に銘じたのだった。
・・・
『う〜…あのお菓子、どんな味だったのかなぁ』
しょんぼりとするAに、リーマスはニッコリと笑った。
「そうだねぇ…まぁ、仕方ないよ。元気だして？A、他にもいっぱい買ったし、一緒に食べよう」
『うん！』
目の前に色々なお菓子を並べられ、それをリーマスと食べている内に、粉々になり食べられなかったお菓子の事はいつのまにか忘れていた。
機嫌良くニコニコとしながらお菓子を頬張るAを、同じくニコニコとしながら眺めるリーマス。
「…本当、貴方って良い保護者よね？リーマス」
その光景を見ていたリリーが、肩を竦めて笑った。
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piyo(プロフ) - 高校一年生女子さん» 高校一年生女子様、初めてのコメントを当作品にして頂きありがとうございます！お気持ちがとても伝わってきました…温かいお言葉に嬉しくて震えています。お陰様でとても励みになりました！これからも楽しんでいただけるようにがんばります。よろしくお願いします！！ (2020年5月25日 10時) (
レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
高校一年生女子(プロフ) - →→語彙力がないので言葉で気持ちを伝えることができないのが悔しく残念です。 →まとめると(?)、本当に好きです大好きです！笑、出会えてよかったです。 作者様の作品が続く限り読ませていただきます。 (2020年5月25日 9時) (レス) id: 920c7a2a62 (このIDを非表示/違反報告)
高校一年生女子(プロフ) - →断片的な妄想の後に学生時代のFragmentary delusionを読むのはドキドキするのと同時に苦しさもあって時折ふと悲しくなります。色々な感情が駆け巡って想像が膨らみ...何と言ったら良いのでしょう... (2020年5月25日 9時) (レス) id: 920c7a2a62 (このIDを非表示/違反報告)
高校一年生女子(プロフ) - このようなものを書くのは初めてのためおかしい箇所があるかもしれませんがお許しください(;_;) 先日ハリーポッターの夢小説を求めFragmentary delusionのページに辿り着きました。そこからというもの、Fragmentary delusionはもちろん断片的な妄想も全て読みました。 (2020年5月25日 9時) (レス) id: 920c7a2a62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：piyo | 作成日時：2020年5月24日 21時
