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私は変な子なんだ。
10歳の時
朝に顔を洗おうと蛇口から出る水を救おうとしたら、
水が 固まった
どうしたらいいか分からず両親に泣きつくと
父は 顔を青ざめさせ
「その血は途絶えたはずだ」
と狼狽え、何も分からない母と私は唖然とした。
父はおもむろに荷物を持つとわたしの手首を掴み家を飛び出し、
そして私を 管轄外2区 と称されるここに置いた。
それからずっと、ここに居て
困らない程度に父がたまに食料を持ってくる
母とはもう長らく会っていないくて
もう20歳にもなった。
10年も過ごせば慣れるもので、
この寒い環境を心地良いなんて思うようになった
ここにあるものはもう凍ってしまっている、
今更なにか凍るかもしれないと恐れるものがないし
この “凝固” のコントロールの仕方も理解し、
使いたい時だけ使えるようになった。
『凍らずにここで生きててすごいな、私』
そんなこと思いながら今日も眠った。
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作者名:Pichiri | 作成日時:2023年5月12日 22時