もしも、神様ってやつがいるならさ。 (ページ7)

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翔「おまっ…！仕事サボってここでなにしてんだよ！？」

雅「あ、噂をすれば翔ちゃん！もう見つかっちった(笑)」

注文したドリンクを運びに来た櫻井に見つかって、てへって可愛く舌を出した雅紀くん。

櫻井の目が、ツリ目を通り越してもう三角になってるよ…。こ、怖い。

翔「お前いくら大野さんが優しいからってなぁ、こういつもいつもサボってばかりいたら給料泥棒って言われても仕方な…」

沙「違うんです。お仕事してる雅紀くんをあたしが無理やり引き止めっちゃったから…。だから、雅紀くんは何も悪くないんです…」

お。ここで思わぬ助け舟が。

そうか、その手があったか。

何があっても、雅紀くんの味方に付く沙友里。

彼女がいるから、雅紀くんもこんな余裕そうなんだ(笑)

翔「そ、そうなの…？でもコイツ、普段からサボり魔で、気付いたらいっつもお客さんとのお喋りに花咲かせてて…」

智「ま、いーじゃないの(笑)お喋りも大事な接客の一つだし。雅紀との会話を楽しみに店に通ってくれる女の子もたくさん居るわけだからさ？」

翔「大野さん…！！」

いつの間にか一階から二階に上がってきたおーちゃんが、宥めるように櫻井の肩にぽんっと手を置いた。

もう片方の手には、いくつかのパンが入ったバスケット。

　

智「これ、売れ残ったやつだからさ。Aちゃんたちにおすそ分けしにきた(笑)」

二って笑って、そのバスケットをテーブルに置く。

中には、私の大好きなメロンパンやチョココロネ…。

売れ残っただなんて、嘘。

絶対、おーちゃんが私たちのために取っておいてくれたんだ。

…なんて優しいのよ。ずきゅん。

こんなのおーちゃんに惚れるなっていう方が、無理でしょ！

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