【実話オリジナル】My only love story the 1st term (ページ10)

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体育祭延期ページ10

6月7日。

昨日前夜祭があったのに、まさかの今日は授業。めっちゃ真面目に授業受けました。

業後には、今までの確認で、生徒会室では会議を開き、いつも通りの雨天時のダンス練習を積む。
体育祭はよこい！って考えてるからか、時間が過ぎるのは早かった。

グルLINEが騒ぎ始めた。

篤基『今日塾まで暇なんだけど、誰か暇な人おらん？』

翔『暇』

蓮『暇』

A『会議終わったら暇だよー』

ゲーム好きなメンツが揃った。

理系クラスの合間に生徒会室は存在する。
だから篤基は、自らのクラスであるＧ組前で三人と喋っていた。

「会議終わったー」

私は生徒会室から一歩出て目の前に居る彼らに声掛けた

「お疲れ」

「お疲れ様です」

篤基、蓮の順で声を出す。
相変わらず、翔は無言だった。

1時間ぐらい、Ｇ組の前で喋っていた。
時間が経つのは、案外すぐで、篤基が時間だから、って別れるまで、一瞬のように時間が去っていった。

校舎を出ると、私以外の3人は自転車勢なので、そこでお別れだと、そう思い「じゃあね」って言い合った。

校門を出て、篤基の塾の方面と翔の家の方向は同じなので、私の行く道とは反対側に行くのが見えた。だけど、蓮は見当たらない。
そこまで興味のあるものでもないから、気にしずに前を歩いてると、隣に自転車が急静止した。蓮である。

「びっくりした！こっち方面なの？」

「うん」

「そーなんだ！」

普通に喋りながら、学校の最寄り駅まで、一緒に歩いた。彼は自転車をついて。

しかし、そこで予想外のことが起きた。
駅まで、とか同じ道の所まで、とか言われたら着いた時すぐ別れるものだと思っていた。けれど、蓮は、帰るね、とは切り出さなかった。

私も蓮も自分から言えないんだなってことが分かって、理解したところで、話が盛り上がってしまい、とりあえず、その件については忘れることに。

蓮の過去の家庭の事情、私の今の家庭の事情。境遇が似ているようで似ていない、通じるものが少しある私たちは、家族の話をするだけで、時間を忘れてしまうほど盛り上がれたのだ。

どれぐらい時間を忘れていたか。

元々、家の方面が蓮とかと同じ篤基が、3時間における塾の時間を終え、駅のしたを通りすぎるまで。

流石に話しすぎたと思って、暫くしたら帰ることにしたけど、異性とここまで話したことない私は、彼は、私に気があるのかなとか、勝手に胸に期待を踊らせていた。