始まりの始まり ページ4
私、原Aが、高校初めて、「いつメン」と呼べる友達を作り数ヶ月。
また、親に、半年間没収されていたスマートフォンが返ってきて、LINEグループ「フルーツタルト」に参加してから1週間。
色々なことがありすぎて、高校2年生に上がったばかりの私はウキウキしていた。
クラスはH組で、理系クラス。
女子は、4分の1しかいなくて、クラス変わって1ヶ月では未だ馴染めていない私である。
そんな私が高校で初めて人の家に上がる、それがこの日、4月21日。遊びに行く家は、哀川速人の家。
学校から遠い私とは違って歩いて行ける距離にある。
元々は河村篤基が、塾の時間まで暇だから、速人は、彼1人を誘っていた。
だが、しかし。
篤基が速人の家に行くと知った1人が、
「え、哀川の家行くの???私も行きたいわ〜」
と言うものだから、その場にいた残りもついて行くことになったのだった。
……一人除いて。
そう、その場にいた高田翔は迷惑なのでは、と思い、先に帰ったのだ。しかも無言で。
「え、消えた!?」と皆呆然とし、帰ったことが分かるとみんなで苦笑。彼らしい。
今考えると、多分、親切な表向きの心とは裏腹に、帰ってゲームがしたかっただけ、なのだろうと思う。
速人の家に行ったのは、当時グループに参加していなかった海月蓮を含み、桜田桃、小林陽花、田中由莉、そして私の女4人、男3人の計7人。
久々の友達の家、幼馴染以来の異性の家に
私はとてもワクワクしていたんだ。
ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名:ぺんぎん(。・θ・。) | 作成日時:2018年1月16日 18時