次の日 ページ29
蓮とはLINEが続いていた。
A『そろそろ寝るね。着いたら教えて欲しいな』
日が変わって1時間ほど経っている。行けなかった分、行けた人の安否も気になるものだった。
蓮『着いたよ』
5:08、無事についた連絡が来ていた。
私は起きたのが5:30だったため、見たのはその時。
A『おー、よかった笑』
『写真とかくれると嬉しいな』
そういうと早速写真が届く。
蓮(写真が送信されました)
『今ここにいるよ。剣道の試合があるんだって(興味ない)』
送られてきた写真は最初何かわからなかった。
武道館、と右から書いてあり、見たことなかったので、わかった時はなんだか嬉しかった。
A『へーそうなんだ(興味ない笑)』
1時間後、また写真が来る。
蓮(写真が送信されました)
『全然お店開いてない』
A『めっちゃ人いないね』
蓮『朝早いからね』
次の写真は浅草だった。
ただ、その時、部屋の扉ががチャリといった。
「おい、おきろ!おい、通帳出せ」
急に扉を開けて入ってくる父親。あとに母親もついている。私がバイトで貯めているお金が入った通帳を持っていくだけ、それですぐに帰った、父。名前ですら読んでくれなかった。
母親は私にいくつか質問をしてきた。
そこで初めて、一緒に行く相手が男の子であることを伝えた。気になってる人っていうのはわかったと思う。だけど、あの人には理解できない行動だったらしい。
怒鳴るだけどなれば、あの人も出ていった。
A『浅草かぁ、行きたかったな』
『今親に通帳取られちゃった……』
布団に隠してあったスマートフォンをまた弄り出す。昨日の事件が大きすぎて、没収中であることを忘れ、まだ私が手にしている。
たぶんこれがバレた時、蓮とのLINEは終わる。
追加で、ガーンという心情を表すスタンプを押しておいた。
蓮『ドンマイ』
このあと、蓮は「元気出してください」と書かれたアニメのキャラクタースタンプを送ってきた。
そしてもう1文。
蓮『今度は一緒に行けたらいいね』
驚いた。
私は素直に聞いてみることにした。
A『次行く機会あったら一緒に行ってくれるってこと?笑笑』
蓮『そういうことになるね』
A『行けないだろーけどね、でも嬉しいありがとう』
蓮『きっと大丈夫だよ』
行ける行ける、と言ってくれる蓮。
昼からはスマホも取られてしまうので、パソコンで少し話した。
ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名:ぺんぎん(。・θ・。) | 作成日時:2018年1月16日 18時