いざ学校へ ページ25
「着替えてくるからちょっとまってて」
かき氷を食べている私に声をかける蓮。
そして私は1人になった。
親は外出中らしく、車も止まっていない広い車庫に1人いるのは落ち着かない。
とりあえず、私も制服へと着替え直して、それでも来ない蓮を待ちながら、ブラブラとしていた。
かき氷食べたお皿を洗ったり、置いてあるサーフボードを見たり、蓮が小さい頃に作ったのであろう可愛い作品を見たり……。
「お待たせ。」
「んー、準備できた?」
「できたよ。」
部活のユニフォームに着替えて階下へやってきた蓮は、いつも以上にかっこよく見えている。自分でもおかしいと気づき始めてはいるが、まだ、なんとも言えない気持ちだった。
学校へ行くのも、自転車をつきながら、私の荷物を籠に乗せて運んでくれた。
あとは雑談しながら学校に行くだけ。
でも、最後に言いたいことがあった。
「ね、海月くん。手を出して……」
疑うことなくいいよと手を出す蓮。
「手、握っていい?……温かい……私も手の温かい人間に、親にロボットとか言われない人間になれるかな。」
泣きそうになりながら訴えたら小さく微笑んで
「なれると思うよ」
っていう蓮が頼りに感じた。
「じゃ、今度こそ……いこっか」
何も無かったように私はニコッと言う。
(特に意味もない会話なので、会話部分だけ↓)
「あー、バスケしたいな。」
「原さん、バスケ好きなの?」
「うん、すごく好き。あとはサッカーとかも好きだよ。早く体育、バスケとサッカーやりたいな。」
「俺ね」
「うん?」
「高校入ったばっかの時、バスケ部だったんだよ?」
「えぇ!?しらなかった」
「でもやめて、バレー部にしたんだ。バスケは小中ずっとやってたよ。」
「あ、だから去年の体育の時、バスケうまかったんだ……」
「見てたの?」
「うん、桜田ちゃんと見てた。すごいから、かっこいいなーって言ってたんだよ!!男子だと、翔ちゃんのシュートが一番可愛かったかな。哀川くんのシュート外す率は高かった。」
「照れるな。ちなみにサッカーは幼稚園の頃やってた」
「おお、スポーツ万能ですな。今度教えてもらいたい。」
ずっと笑いながら、15分ほど会話していると、学校が見えてきた。
校門に入ると、1人去年のA組の人とすれ違う。
ちょくちょく付き合ってるの?とか言われるから、今回もそう思われたかな、なんて思いながら、彼とは別れた。
真面目に文化祭のお仕事頑張りに行きました。
ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名:ぺんぎん(。・θ・。) | 作成日時:2018年1月16日 18時