夏祭り ページ17
前回の会話通り、私たちは祭りに行くことになった。
行く祭りは、私の家から歩いて15分のところにあるものなので、蓮は、私の家で浴衣に着替えることにする、と連絡が来た。
A『最寄り駅につく時間教えて』
蓮『いま〇〇って駅』
A『じゃあ、あと5駅だね。私もそっち行くよ。』
蓮との個人チャット。
同じように桃とも個チャを開く。
結局、祭りは4人で行くことになったので、グルチャ(グループチャット)を開くほどでもないっていう判断からだった。
相変わらず、余裕もって動いたおかげで、着いたのは私が一番だったみたいである。
すぐに桃はやってきた。
「は?お前、ジャージ?私浴衣着てきたのに……電車の中めっちゃ足痛かったのに」
「ごめん、海月くんが出来たら家で着替えたいっていうから、そん時でいいかと思って。」
「あっ、そうなのか」
「うん」
会話をしていると見えた二人の影。
「あ、あれ二人そうじゃない?」
「よくわかるな……」
改札を出たところにあるコンビニの、前で待っていた私たちの目には、改札越しに二人が見えた。歩き方と雰囲気が、二人であった。
「お待たせ」
「ん?A、浴衣着るんじゃなかったの?」
とりあえず歩きはじめる。事情を知らない速人は、桃と同じ質問を私にする。
「着替えるよ?今から君らも着替えるからね」
「いや、だから俺は浴衣着ないって……」
「哀川、着るよ」
「じゃあ一人私服で歩く?めっちゃ浮くけど……大きい祭りだから、みんな浴衣だろうよ」
「私服でいいです」
頑なに断り続ける速人。
まだ家にはつかないので、おしゃべりは続いていた。
「てか、原の服、見たときマジでびびったわ。」
「あはは。これ私服なんで」
「ジャージ私服なのはやばい。哀川や海月の方が、まだ洒落てるぞ」
「そーだね」
そう言われると笑うしかない。
「でも、ジャージは動きやすいもん」
「それはわかる、俺もいつもはジャージだよ。」
蓮だけは納得してくれた
家の前に近づいてきた。
着替えたくないと駄々をこねる速人のせいで、なかなか家には入れなかったけど、無理やり着せようとすると、渋々折れてくれて、中で着替えてくれた。
30分ぐらい、経った頃。
全員が着替え終わったので、家を出発するのであった。
ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名:ぺんぎん(。・θ・。) | 作成日時:2018年1月16日 18時