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テスト週間 ページ15

テスト勉強をしなきゃいけない時期になった。
一人で勉強するのは気が引けるので、誰かを誘おうと思う。

いつもすぐに帰っちゃって、家でゴロゴロしてしまうのをどうにかしなければ……という思いからである。
しかし、いつも通り今日も早く帰ろうか、家で頑張ればいいかと、諦めてしまう。
だけど、頭は勉強しなきゃって考えてばかり。
その場にいた蓮にいつの間にか声をかけていた。

「ね、海月くん、勉強しない?」

「いいけど……どこで?」

まさかの肯定。驚くものである。

「図書館……とか?って遠いか……どこかありますか?」

「学校」

今、私たちは正門前にいる。
喋っていた人達と別れて、方向的に一緒である蓮と帰るところだった。
学校……ということは、自転車を止め直して、戻るということを意味する。

「戻るの?……別にいいけど。」

実質、学校しか思いつかなかった。

「自転車止めてくる。」

私たちは昇降口の方へと戻っていった。すれ違った速人には、驚きの顔を見せられたが、気にしなかった。

「どうしよう……見てきたけど、うちのクラスは女子が使ってた。あそこの教室も人は通りそう……」

「俺のクラス行く?」

「E組空いてるかなー。とりあえず行ってみよっか。」

E組は空いていた。
誰もいない、ちょうど良かった。

蓮は自分の席に座った。一番前の真ん中。
私はその左側に腰を下ろす。

「明日数学だから数学やるけど、海月くん何やる?」

「俺も数学やるよ」

「わかんない所あったら教えよっか?」

「お願いしようかな……」

そんな会話をしながら明日のテストの教科「数B」を手につけることを決めた。数学が得意で、理系の私はむしろ数学は余裕だった。

「この問題……とか」

蓮が指した問題は、理系でも難しいと判断されている問題。まさかやるとは思わず、少しためらった。
少し答えを見て、考えてから

「黒板でやろっかな……」

と、微笑みながら蓮に話しかけた。

「これはね……まず図形がこうなるからベクトルが……」

説明し始めると蓮も黒板の方へと来た。
今の状況は、二人きりの教室に、黒板の前で二人がたってる状態。彼は普段とは違い、眼鏡をかけているし、なんだか少女漫画なんじゃないかと思わせぶりなシチュエーションだ。

推しとこんな勉強できるなんて、とすごく嬉しがりながら、ベクトルという数学を教え続ける。

ここで振り返ったおかげで、私も点数が取れた事実にも喜んだ。

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作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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作者名:ぺんぎん(。・θ・。) | 作成日時:2018年1月16日 18時

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