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死亡日時は16:10 ページ14

1000メートル持久走。

「4分半いけたらいいですよね」

「わかるー」

「まー、そのへんで適当に行きましょう」

運動場に行くや、2分後にはスタート。
そして、すぐに終わった。

結果は4'16で普通にいい方。

そこで、女友ちゃんとは別れた。
すごく気持ち悪い感じがしながらも、I組で待ってくれてるかもしれない二人が、帰っていたら嫌だ、と、早く戻る。

いた。

安心からか、倒れてしまった。

「おつかれ」

「おつかれ、大丈夫?」

「ぜんぜ、ん、だ、いじょ、うぶじゃ、ない」

過呼吸になる私。
高2に上がってから、激的に体力と免疫力が落ちた。そのせいで、すごく身体の弱い子、って感じになってしまったのである。

横になって、荒れる呼吸を落ち着かせようとする。蓮と速人はそれを黙って見ていた。

「何もしてあげられなくてごめんよ」

罪悪感からか、無茶苦茶に動く私のことを見ながら言う。そして考える蓮。

「んー、なんか飲む?買ってくるよ。」

そう言ったすぐにもう一言

「あ、だけど、哀川と割り勘ね」

笑いをこらえている。

「おい!なんでやねん」

「え?、じゃあ、哀川は何もやってあげないの?」

蓮は勝ち誇った笑みを向ける。

「い、いや……そういう訳じゃないけどさ」

「じゃあ割り勘決まり」

蓮は速人を捩じ伏せることに成功したみたいだ。

「何飲みたい?」

私はぱっと答えられなかった。
苦しかったから、とかじゃなくて、なにか飲む?って買いに行ってくれるなんて思わなかったから。

「……グレープ味、じゃ、なかったら……なんでもいいです……なんか、ごめ、んあり、がと……」

すっと消えて、すっと戻ってくる蓮。
I組が購買に近い、というのもあるが、それにしても早かった。

「はい、どうぞ。これでいい?」

「うん」

飲み物が飲めるまで、落ち着いてきて、ジュースを飲む。買ってきてくれたのは、スポーツ飲料だった。

「二人ともありがとね……」

「いえいえ」

するとI組の外から女の人の声が聞こえた。

「海月!今から部活だぞ!ちゃんと来いよ!」

「おー、コワイ。」

「コワイ、じゃねぇ、来いってば!」

バレー部のマネージャーだった。
去年A組だったから、知り合いである。

「じゃあ、部活行ってきます。お大事に」

「ありがと、頑張ってね」

別れた後は速人と二人きりに。
フラフラして、まだ喉が治りかけていない私を、駅までは送ってくれた。

辛かったけど、

これもいい思い出になったなぁ。

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作者名:ぺんぎん(。・θ・。) | 作成日時:2018年1月16日 18時

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