赤髪の白雪姫オリジナルストーリー３ (ページ16)

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作戦ページ16

オビside

　被害に遭った人に話を聞いた内容はこうだ

男「ここら一帯は、俺たちが守ってやってるんだ！何かトラブルが起これば、助けてやる。
　だからここで店を出すなら、金を払え。払えないならこの場所は使わせない」

　とまぁ、こんな感じだ...

　 (トラブルが起こればって、お前達のやってる事こそトラブルだろうが)

　なんて事を思いながら、他の人にも話を聞きに回ったが内容は同じだった

　「さてイクミ嬢どうする？って、何か策がありそうな顔だねぇ♪」

貴方『分かる？笑っ私ここに店を出そうと思うわ♪
　オビは新しい店の宣伝をしてきてちょうだい♪きっと来るわ奴等が』

　「イクミ嬢が囮になるのかい？それはちょっと...」

　俺は王女を囮にするなんて...と渋っていた。するとエマが申し出た

エ「ならば私が...囮になります」

貴方『！エマ？！どうして此処に？それに囮にだなんて！』

　急に現れたエマに、俺もイクミも驚いた

　「でもいいのかい？危険かもしれないよ？」

エ「平気ですいくら野蛮な連中とて、昼間から剣を抜いたりはしないでしょう？
　それに王女にこんな役、させられないでしょう？」

　そう言い俺を見た

　「分かったならエマに頼むよ。安心して必ず護るから」

貴方『エマ...こんなつもりで連れてきたのではないのに......ありがとうエマ
　私も必ずあなたを護るわ！』

　そして作戦通り事を進め、後は奴等が来るのを待つだけとなった

　俺は、店から少し離れ大声を出し店の宣伝をしていた。すると店の方が騒がしくなっていた

エ「嫌です！お金なんて払いません！護って頂かなくて結構です！」

　エマの言葉に男は逆上し、エマに手をあげようとした所でイクミ嬢が出ていった

貴方『止めなさい！こんな事をして許されると思っているの？』

男「なんだと？てめぇ！なに者だ！引っ込んでろ！ぶっ殺すぞ！」

　人だかりができ、中々イクミの元にたどり着けない

　「悪いね...通してくれるかい？ごめんよ」

　声をかけながら歩みを進める

貴方『私はクラリネス第一王女イクミ・ウィスタリア
　この国の民を苦しめる者は許さない！大人しく拘束されなさい！』

　俺がたどり着くと同時に、イクミの凛とした声が聞こえた