第81話【ディスティニープリンス】 ページ33
「善逸くん、Aさん？イチャコラしてないでご飯食べてくださいね？」
いつもの威圧たっぷり笑顔で脅しをかけてきたしのぶさん。「ハイ、すみませんでした」と二人で速攻で謝ると私はお皿を持って席を立ち、ご飯を取りに行く。
「やるわね、Aちゃん」
「え？」
隣でかぼちゃの天ぷらをトングで取っていた蛙吹がポツリと零す。「そうだよ！Aちゃん！」と葉隠も賛同してきた。
「やるわね、って何が？」
「我妻ちゃんとよ。カレカノなんでしょう？」
「絶対違うから安心して」
「まったまた〜」
「違うって言ってんでしょ」
どうせ風呂入った後から寝るまでの時間まで嫌というほど恋バナをするだろう。前の夏合宿の時も、A組とB組で寝るまで
「女の子なら、誰にでもデレデレするような人はイヤ」
「あら、嘴平ちゃんだったかしら？」
「いや全然違うから」
アイツは一に勝負、二に勝負、三にご飯がモットーのヤツだぞ。あんな恋とは無縁な人に恋すると思うか？
答えはノー。確実にしない。
「不死川ちゃんは？違うの？」
「違います」
「なになにー？二人ってば、もう恋バナしてんのー？後でするのにぃー！」
抜けがけ禁止ー！とぷりぷり怒る芦戸。恋バナするっていうのはもう決定事項なのね。さっさと寝たい。
玄弥に至っては女子と上手く話せないどころか、目すら五秒以上合わせられない。顔をリンゴみたく赤らめ、口を膨らませてその場から走り出す始末。
「でも、善逸も伊之助も玄弥も、みんなめっちゃくちゃ良い子なの。マジで良い所ありまくりなんだから！」
「………確かにAちゃん、いつもより笑顔だよね」
葉隠がようやく納得したぞという感じで呟く。
「爆豪くん達とかいる時より、すっごいテンション高いし」
「透ちゃん！」
「だって！Aちゃんのディスティニープリンスは誰なのか気になるんだもん！！」
もう葉隠は何が言いたいんだろうか。ていうかディスティニーってなんだ。英語は苦手科目ナンバーツーなんだから分かんない。ちなみにナンバーワンは物理と生物である。
「でぃ、でぃすてぃにーぷりんす……？」
「Aちゃんは知らんくてええよ」
「そうそう。葉隠、あんまし詮索はしない方がいいって」
「じろーちゃんにお茶子ちゃんまで……むー………」
むーってなんだ。めちゃくちゃ可愛いなオイ。禰豆子ちゃんみたいで超可愛い。
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蛇口 - 更新どちゃくそうれしいですー！ぼくも玄弥オチ楽しみにしてます()これからも頑張ってくださいー、待ってますー (2021年4月17日 22時) (
レス) id: fc73c69302 (このIDを非表示/違反報告)
如月 - めちゃくちゃ面白かったです！！これからも頑張ってくださいーー!!!!応援してます！！！！ (2021年4月14日 0時) (レス) id: 5235c5d393 (このIDを非表示/違反報告)
むぅ - 更新ありがとうございます！！ (2021年1月25日 19時) (レス) id: 63e081f941 (このIDを非表示/違反報告)
渡辺綱推しです - 更新ありがとうございまあぁぁぁぁす！ずっと楽しみにしていました！ (2020年12月22日 18時) (レス) id: 2597573cb3 (このIDを非表示/違反報告)
蛇口 - わー！更新あざす！ずっと待ってましたー！嬉しいいいいいいいっ (2020年11月22日 11時) (レス) id: e2c2da130b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音海 | 作成日時：2020年1月24日 21時
