第67話【基礎体力作り】 ページ19
「じゃあまず基礎体力作りから。このグラウンド百五十周な」
(えﾞっ！？)
思わず声に出そうだったので慌てて口に手を当てた。しかもこのグラウンドは、かなり広い。
「ひゃ、百五十周……」
「かなりキツそうだな」
「初っ端からヤバイっしょ……」
百五十周……かなりキツそうだ。けれどそれを乗り越えないと全集中・常中の呼吸を取得するのは出来ない。頑張らないと！！
「弱音吐いてんじゃねェぞ。お前らの学校の校訓でもあるだろ？あー……なんだっけ、プラスウルトラ？」
「プルスウルトラ！！！」
「オールマイトを馬鹿にしないでください！！」
「へーへー、じゃあ始め」
オールマイトを馬鹿にするのはいくらなんでも許せない。怒りを我慢していると、いつの間にか栗花落さんは走り始めていた。
「やるぜ、ハナヲ……！！猪突猛進！！！」
(ハナヲ……？)
「………玄弥、どうしたの？」
Aさんが不死川くんに話しかける。途端、不死川くんはボンッと爆発したかのように顔が赤くなり、口を膨らませてAさんから逃げた。
「ちょ、玄弥！？」
「〜〜っ！！！」
「なんで逃げるの？！」
「ついてくるな！！俺が女子苦手なの分かってんだろ！？」
するとAさんはピタリと止まる。「ど、どうしたんだよ」と不死川くんはAさんに駆け寄った。
「玄弥………私のこと女の子だって思ってくれてたの？」
「いや、どう見ても女子だろ」
「………ありがとう！！」
Aさんが不死川くんに抱きついた。「だからやめろって！！！」と言って不死川くんはAさんを丁寧に引き剥がして逃げた。
「善逸！！俺達も走るぞ！」
「待ってよ三人とも〜！！あと玄弥ズルくない！？」
ハッ……このままじゃマズイ。置いてけぼりになってしまう。
「緑谷くん！俺達も行くぞ！」
「頑張ろデクくん！私らも負けてられん！」
麗日さんと飯田くんに声をかけられる。そうだ、僕だって仮にもヒーローの卵。あの六人にばっかり、負けてられない。
「………ついでにあのモヒカンも殺す」
「ハイ怒った、電気くんマジ怒った」
「漢はむやみやたらに殴るもんじゃねぇけど、ちょっとマジで手加減出来ねぇわ」
「轟、俺がテープでぐるぐる巻きにすっからお前の個性で燃やしてくれねぇか？」
「お易い御用だ」
「鉄哲、ちょっと個性コピーさせて」
「………アイツら、そんなに俺に洗脳させられたいんだ」
この七人はもう手が付けられない。
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蛇口 - 更新どちゃくそうれしいですー！ぼくも玄弥オチ楽しみにしてます()これからも頑張ってくださいー、待ってますー (2021年4月17日 22時) (
レス) id: fc73c69302 (このIDを非表示/違反報告)
如月 - めちゃくちゃ面白かったです！！これからも頑張ってくださいーー!!!!応援してます！！！！ (2021年4月14日 0時) (レス) id: 5235c5d393 (このIDを非表示/違反報告)
むぅ - 更新ありがとうございます！！ (2021年1月25日 19時) (レス) id: 63e081f941 (このIDを非表示/違反報告)
渡辺綱推しです - 更新ありがとうございまあぁぁぁぁす！ずっと楽しみにしていました！ (2020年12月22日 18時) (レス) id: 2597573cb3 (このIDを非表示/違反報告)
蛇口 - わー！更新あざす！ずっと待ってましたー！嬉しいいいいいいいっ (2020年11月22日 11時) (レス) id: e2c2da130b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音海 | 作成日時：2020年1月24日 21時
