Past&Future 2 F×Ki

藤ヶ谷さんの気持ち�� ページ26

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次に会ったとき、伝えよう。

そう覚悟を決めてやってきたのが今日、
全員での仕事だった。






「二階堂っ」






そんな北山の声が聞こえて、
思わず目を向けてしまった。






「仕事が終わったら………だから、聞いてほしい。」

「……わかった、待ってるね」






周りの騒がしさに紛れてよく聞こえなかったけど
北山から高嗣に話があると伝えたことは分かる。





そんな真剣な顔をして話すことがあるって…？

もしかして、
俺はもう遅かった…？





気持ちを伝えるチャンスはこれまでにたくさんあったはずなのにずっと逃げてきた俺だから、もう間に合わなくたって自業自得。






渉、せっかく背中を押してくれたのに、
応援してくれたのに…ごめん。








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その後の収録の記憶はあまりない。

どんな理由であれ仕事に影響は及ぼしたくないから
俺なりにいつも通り終えたはず。





戻った楽屋には俺一人しかいなくて静まり返っていた。






「俺、バカじゃん…」






ずっと思い続けて、やっと決意したのに
伝えることすら許されないだなんて。





今日はもう帰ろう
そう思っていたとき、楽屋のドアが開いた。






「っ、ﾊｧ…藤ヶ谷、」






少し息を切らして俺の名前を呼んだそいつと目が合った。






「北山…」

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