Past&Future 2 F×Ki

５２ Tside ページ12

.





「玉ってほんとキタミツのこと好きだよね！俊くん嫉妬しちゃうっ」





朝が早いからか楽屋のソファで横になるみつを見ていたら宮田が俺に近寄ってきた。

みつは穏やかな顔でスヤスヤと眠っていて子供みたい。






「だって、なんか気になっちゃうんだもん」

「え…それって……」

「なに考えてんのか知らないけどそういう好きとかじゃないから」

「そうだよね！よかった！玉には俺だけでしょ？」

「うん」

「………え！？！今うんって言った！？たまぁ〜！！」







こんなうるさい宮田はさておき。

今言った通り、俺はみつのことをよく気にかけるけど
それはメンバー愛というか家族愛というか…
昔からたくさん頼って助けられてるから
俺も助けてあげたいし幸せでいてほしいだけ。

それに、なんかちっこくておもちゃみたいでかわいいじゃん？放っておけないの。






なんとなくガヤをみたら、





………みつを見てる…？

いつもは目を合わせることもないくせに
眠ってるみつのことは盗み見るんだぁ…。






「はぁ…不器用なんだよなー、」

「なんの話？」

「お前には関係ない！」






直接聞いたわけじゃないけど、
みつはきっとまだガヤのことが好きだ。

中途半端にニカと付き合えないと思ったから
昨日はニカに気持ちを伝えられなかったんだよね。






それを知った今、

みつがずっと思い続けてきた恋と
みつを守ると決めた二階堂の恋。




俺はどちらを応援するべきなんだろうか。

５３→←５１ Tside

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す