その女、好みの男を拾う。

5日目 ページ5

･･･





「去年までいなかった生徒だよね？」





胡散臭い笑みを浮かべるそいつはオレンジ色の髪の男。あーみかんのやつか

第一印象としては爽やかな優等生ぽいが裏は傲岸不遜で腹黒そうー

顔と声はいい、体格は中学生にしてはいいほうだろう。だが髪色がなー…





「聞いているか？」



貴女『ごめん何』





考え事していたというとそうかと微笑んでいた
目は笑ってねぇけどな。





「此処に来たばかりで分からないことがあるようなら僕でよければ教えるよってことさ」



貴女『ああうん』




助かるがここにいてもなんもねぇし、
勉強や団結しに来たわけでもねぇ。
とっとと撤退しよ




「気になることとか分からないことあったら聞いておくれ」





行こうとするとまた声をかけられる
刈り上げが話しかけてきた。
こいつも体格や声顔も悪くないが…髪型がなー
なんだこいつら校則違反だろ特に髪





貴女『…わざわざ気遣いしてくれなくていい』





ここ成績が全てなんだろ
こういうの時間の無駄になるだろと伝え教室から出ていった。








･･･







＿＿＿彼女が教室を出ていった後




「変わったヤツだったな」



「ギシシシ全くもって興味なしか」



「あーいうやつもいるもんだね」



「いいじゃないかそれでも魅力的な女性だ」



「A組なら彼女も成績優秀なんだろう。もしかしたら僕達”五英傑”と並ぶ実力者かもしれないな」






【五英傑】

成績優秀者が選りすぐられた特進クラスであるA組の中でも、特に成績の良い5人の生徒たち。テストの順位も常に上位で、クラスの中では音頭を取る中心メンバーとなっている。


上から瀬尾智也、小山夏彦、荒木鉄平、榊原蓮
そして浅野学秀この5人が五英傑メンバーである








瀬尾「アイツ自己紹介で自分の名前しか話してなかったな」



荒木「委員会や部活に属すると思う？」



小山「まず属するかどうかだな。ここは”椚ヶ丘中学校”。成績が悪けりゃあ”E組”行き。常に文武両道だからなぁギシシ」



榊原「彼女がどんな人物か探ってみようかな」



浅野「戻ってきたら聞いてみることにしよう」




五英傑の他にもクラス中は金喜Aという女に興味を湧いていた。







その頃



貴女『やっぱやめた』



彼女は理事長室に行くことを諦めそのままUターンして教室に向かっていたそうだ。


･･･

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