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#.140 ページ33





貴女side



私が最後に泣いたのは何時だったろうか。

洸司が死んだと知らされていた時私は泣いていたのか?

駄目だ思い出せない。




この学校に来て泣いたことは?

無いな。1回も。

私…私泣けるのか。

今泣いてるしな。




あれでも……人の…友達の…守る人の肩を借りて泣いている?

何してるだ私は。

人に弱い所を見せてはいけないだろう。

何を泣いている。

泣きたいのは彼ら達だろう。

泣いちゃいけない。

いけない。




いけないんだ___駄目だ私は_





それなのに私は小さく泣いている。

友達の肩を借りて、子供の肩を借りて泣いている。

やっぱり私は…駄目だな。弱い。




だから洸司を…部下たちも守れないんだ。

ごめんね…弱くて…





消えるように静かに私は意識を手放した。































渚side



神崎「Aさん…!」

殺せんせー「……大丈夫です。眠っただけです。」




すると殺せんせーはマッハでベッドを持ってきて太宰さんをゆっくりと寝かせた。





殺せんせー「彼女は背負うものが多すぎた」





殺せんせーの触手にはハンカチが握られていて目元を軽く拭くと濃いクマが浮かび上がってきた。





1年もなかったがこの時僕達からAさんを見る目が変わった。


最初は明るくて、変人で自 殺が趣味の彼女

でも今は、強くて僕達を守ってくれたヒーロー





次は僕達が彼女に残りのわずかを何かしてあげたい。






渚「殺せんせー…桜庭さんに何か出来ることはないかな」

前原「余命後約2ヶ月もないんだろ…?なんかしてやりてぇよ!」

殺せんせー「先生もそう思ってます。




しかし__それを"阻止する"者がいます」






殺せんせーの向ける先には窓からこちらを見つめる一人の男性。メガネとホクロが特徴的な人がいつの間にかいたのだ。気配を感じなかった。





「Aさんを迎えにきたのですが眠っているようですね」


烏間「何者だ」





戦闘態勢に入る僕達に対し男の人は名刺を見せてきた。





安吾「内務省異能特務課参事官…桜庭Aさんの補佐をしている坂口安吾です」

イリーナ「Aと同じ…!」




坂口安吾さんはAさんの顔を伺いながら僕達の方を見た。




安吾「上から命令が入りましてね」





まさかAさんが連れていかれる____

そう察した皆がAさんを守るようにたつと坂口さんはふっと僕達に優しい笑みをしていた。



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向日葵蜜柑 - こういうの好きっス 尊敬してます!! (6月17日 8時) (レス) @page39 id: b6e25e049a (このIDを非表示/違反報告)
陽菜 - 泣いた、凄い❣️ (2023年2月2日 19時) (レス) @page39 id: 1eed7975f0 (このIDを非表示/違反報告)
蝶々 - 最ッ高です!泣きました! (2022年2月8日 18時) (レス) @page40 id: 11b1ad38fd (このIDを非表示/違反報告)
らみ(プロフ) - 作者様ぁぁどんだけ私を喜ばせたら気が済むんですかァ!!ちょっと嬉しすぎて天国行きそうです (2022年2月6日 19時) (レス) @page40 id: 9f46023976 (このIDを非表示/違反報告)
ゾア(プロフ) - おぉっとぉ……? (2022年2月6日 16時) (レス) id: 1f5360b9e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:嘉代15 | 作成日時:2019年4月28日 17時

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