伊達工、鉄の猫被り現る

努力 ページ3

あ""ーーーーーーホンットに私って馬鹿なんですかァァァ！？なんっでよりによって"あの二口"と一緒の高校なんめすかァァァ！？

わ、私の夢の高校ライフが…

平凡で、穏やかで、普通に友達もいて…そんな理想が音を立てて壊れていく。

なぜそんな人から見て普通な高校ライフを私が夢見るのか。確かにJ Kはみんなの憧れだけれども。

実は
私は、中学の頃、男子からボスと呼ばれていた。
それだけならいい。無視しとけばいい話だし。

しかし私はそのせいで女子から怖がられ、友達ができなかった。
もちろん、友達になろうとしてくれる子もいた。けど、極度のコミュ障のせいで、上手く会話できず、その子を傷つけてしまうハメになってしまった。

そんなことがあっても、男子の悪ふざけは止むわけでもなく、私には一匹狼キャラが染み付いてしまった。

つまり、中学校生活ぼっちで寂しく過ごしたのだ。

この後悔から、私は高校では穏やかにしておこうと決心した。

　
　
なのに！！

ホントにもう一回言うけど私って馬鹿ァァァ！？なんで二口と同じ高校選んだわけ！？あのドSで性格が歪んだ奴と一緒の高校を選ぶなんて！


友1「どうしたの？Aちゃん」

友2「そんな頭抱えちゃって〜老けるよぉ〜」
　
『あっううん！なんもないよ！』
　

入学から1ヶ月。私はコミュ障をどうにかして治して、高校ライフに臨んだ。

「誰でもできる！友達ができるコミュニケーション方法！」とかいう借りるのさえ恥ずかしい本を読み漁ったあの血の滲むような努力は忘れられない。

そんな努力があったからこそこうして友達ができた。


けどどうだろう。

もしあのクソ二口が「コイツ中学んときボスって呼ばれててさ〜」なんて軽くバラしたら…

私の努力の結晶である友達はみるみるうちに離れていき、周りにも人が寄ってこなくなるだろう。

さすがに6年ぼっちはキツいっつーのォォォ！

絶対に避けないと！

私は思い切り立ち上がった。

友1「えーどこ行くの？」

『B組だよ〜ちょっと行ってくるね！』

私は走ってB組に向かった。


　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
『二口君いますか！？』

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