秋風と金木犀

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あの頃のふたりはもういない。


ずっと一緒にいられるなんて思ってなかったけど、


終わりが来るとも思っていなかった。



恋愛において時間は必要と言うけど、


俺たちの時間はあまりにも進みすぎていた。


大人になりすぎたなぁと思う。



強気ですぐ怒るくせに、

嬉しそうに無邪気に笑う顔が好きだった。

天真爛漫とは彼女のためにあるのだと思う。

金木犀が大好きで、秋になるといつも嬉しそうにしていた。





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