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ビルを降りたまま、連れられてきたのは、繁華街。
「俺、最低だよね。
自分の奥さんと仕事サボって出歩くために、会議の間、秘書の人に頼んで奥さん連れ回させて、時間潰させてたとか。
…お陰でAと昼間っからこんな所来れるんだもん」
昼間でまだ人通りは少ないけど、周囲はカップルでいっぱいだ。
「斗愛を迎えに行く時間までは、どこにも行かせないから」
そのセリフと共に、
今まで連れて来られた事もないカップル向けホテルに連れ込まれる。
「…好きな部屋選んでいいよ？」
煌びやか、だけどいかがわしいホテルの雰囲気に、妙な背徳感を刺激される。
目の前には、スーツのまま見事に会社から脱出し、満足気に笑う顕嵐。
絶対逃がさないとばかりに手を握られている。
「…ほら、早く選ばないと他のカップル来ちゃうよ？
そしたらさ、知らない人たちに、今から俺たちもするんですって見せ付けることになっちゃうよ？」
「っ、」
顕嵐の言葉は、いつも私を掻き乱す。
「選べないなら、一番良い所にしよう」
ポチッとボタンを押され、今までないくらい強引かつスピーディーにエレベーターに連れ込まれる。
「…久しぶりにAと出来るなんて楽しみだなぁ。
ぶっちゃけ会議、手につかなかった」
耳元で囁かれ、心臓がおかしくなりそう。
「スーツで抜け出してこんな所来るなんて、不倫カップルみたいだね。正真正銘の夫婦なんだけと」
緊張する私を、面白がるように煽っては、真っ暗な部屋へと押し込む顕嵐。
「…もしかして、抵抗する？」
まだ電気をつける前で、何も見えないけど、顕嵐から妖艶な雰囲気が漂う。
「…」
ぎこちなく何も返せない私に、
「来月まで待たせようとした罰」
シュルッと音がした瞬間、細長い布が私の手首に触れる。
それがネクタイだと気付いた瞬間、クルッと一巻き、あっという間に縛られた。
「Aが全然させてくれないから、いけないんだよ？」
そのまま押し倒され、
「っ、…、」
ねっとりと、絡むようにキスされた。
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りりちゅん(プロフ) - いつも更新楽しみにしています！完結してしまうのはとても寂しいですが応援しています！ (2017年5月25日 1時) (
レス) id: c321fe6a1f (このIDを非表示/違反報告)
踊れる人大好き芸人(プロフ) - nnm2000さん» 応援ありがとうございます！頑張ります！ (2017年5月17日 21時) (レス) id: 698c405fce (このIDを非表示/違反報告)
nnm2000(プロフ) - くすぐったくてキュンキュンします…頑張ってください！！ (2017年5月16日 19時) (レス) id: 432ef5cf0a (このIDを非表示/違反報告)
踊れる人大好き芸人(プロフ) - ゆうなさん» コメントありがとうございます。褒め言葉として受け取って、邁進します！（笑）本当は書いてる方も恥ずかしいのですが、徐々に慣れました…。 (2017年5月15日 14時) (レス) id: 698c405fce (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - 読んでるこっちが恥ずかしくなる！頑張って下さい！！！ (2017年5月15日 11時) (レス) id: 9b29f9a6ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：踊れる人大好き芸人
| 作成日時：2017年5月5日 20時
