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気づけばもう涙は止まっていた。









竈門のこういう力は本当に凄いなと思った。









炭治郎「帰ろう、A。義勇さん達が待ってるよ。」









『…うん。帰ろう。』









私は竈門に手を引かれ、洞窟を出た。









『眩しい…。』









洞窟を出ると、空には青空が広がっていた。









炭治郎「今日はいい天気だなあ!」









青空を見上げる竈門を見て私はふと思った。









『…お前ってさ、太陽…みたいだな。』









炭治郎「え?」









『お前といると心が暖かくなるつーか、なんつーか。』








太陽が好きだった木葉も竈門に会ったらこの気持ち分かるかな。









炭治郎「それ、本当か…!」









『…?なんで嘘つく必要があるんだよ。』









炭治郎「いや、なんか凄く嬉しくて!」









相変わらずこいつは変な奴だ。









『馬鹿じゃねぇの。早く帰るぞ“炭治郎”。』









炭治郎「…え!今!俺の事…!!名前で呼んだ!?!?」









『ほんっとやかましいなお前は。嫌か?私が呼んだら。』









炭治郎「いや!嬉しい!!ずっと呼んでくれ!!」









こいつはほんと騒がしい奴だな。









『んなこといいからさっさと案内しろよ。お前が案内しないと家に帰れないんだから。』









私はここがどこで、一体いつからいなくなったのかも分からない。









炭治郎「あ、あぁそうだな、行こう!」









私はまた炭治郎に手を引かれ、家に向かって進んだ。





























義勇「…A。」









『…義勇さん…。』









屋敷に帰ると、義勇さんとしのぶ、善逸と伊之助達も私を待ってくれていた。









義勇さんの目にはくっきりとクマがあった。









数日間も寝てなかったのだろう。









義勇「…無事でよかった。」









義勇さんは安心したように微笑んだ。









『…っすみません。心配かけて…』









善逸「ほんとによかったよぉ〜!心配したよぉ〜!」









伊之助「次どこかに行く時は俺様も連れていけ!!!」









『…善逸も伊之助もありがとう。心配かけてごめんね。』









しのぶ「いったい今までどこにいたんですか。」









しのぶは私に少し怒ったように聞いた。









『…。』









私は、今までの事をみんなに話すことにした。









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作者名:葉紅 | 作成日時:2021年7月15日 1時

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