・57 ページ10
・
気づけばもう涙は止まっていた。
竈門のこういう力は本当に凄いなと思った。
炭治郎「帰ろう、A。義勇さん達が待ってるよ。」
『…うん。帰ろう。』
私は竈門に手を引かれ、洞窟を出た。
『眩しい…。』
洞窟を出ると、空には青空が広がっていた。
炭治郎「今日はいい天気だなあ!」
青空を見上げる竈門を見て私はふと思った。
『…お前ってさ、太陽…みたいだな。』
炭治郎「え?」
『お前といると心が暖かくなるつーか、なんつーか。』
太陽が好きだった木葉も竈門に会ったらこの気持ち分かるかな。
炭治郎「それ、本当か…!」
『…?なんで嘘つく必要があるんだよ。』
炭治郎「いや、なんか凄く嬉しくて!」
相変わらずこいつは変な奴だ。
『馬鹿じゃねぇの。早く帰るぞ“炭治郎”。』
炭治郎「…え!今!俺の事…!!名前で呼んだ!?!?」
『ほんっとやかましいなお前は。嫌か?私が呼んだら。』
炭治郎「いや!嬉しい!!ずっと呼んでくれ!!」
こいつはほんと騒がしい奴だな。
『んなこといいからさっさと案内しろよ。お前が案内しないと家に帰れないんだから。』
私はここがどこで、一体いつからいなくなったのかも分からない。
炭治郎「あ、あぁそうだな、行こう!」
私はまた炭治郎に手を引かれ、家に向かって進んだ。
・
・
義勇「…A。」
『…義勇さん…。』
屋敷に帰ると、義勇さんとしのぶ、善逸と伊之助達も私を待ってくれていた。
義勇さんの目にはくっきりとクマがあった。
数日間も寝てなかったのだろう。
義勇「…無事でよかった。」
義勇さんは安心したように微笑んだ。
『…っすみません。心配かけて…』
善逸「ほんとによかったよぉ〜!心配したよぉ〜!」
伊之助「次どこかに行く時は俺様も連れていけ!!!」
『…善逸も伊之助もありがとう。心配かけてごめんね。』
しのぶ「いったい今までどこにいたんですか。」
しのぶは私に少し怒ったように聞いた。
『…。』
私は、今までの事をみんなに話すことにした。
・
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
175人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:葉紅 | 作成日時:2021年7月15日 1時