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木葉「…俺は今まで沢山の人を殺してきた…。」
『…。』
木葉「償っても償いきれないよ。」
私は何も言葉が出なかった…。
木葉「…それに俺はこの後、無惨に殺される。どうせ死ぬのなら、俺はAに殺されたい。」
『…そんな…じゃあまた2人でどこかの山奥で暮らそうよ!誰も来ないようなところに行ってまた2人で、、!』
木葉「それは無理だ。俺はもうこれ以上…生きようとは思わない。」
『…なんで、なんでそんなこと言うんだよ…。』
木葉「…すまないA…。」
また一緒に暮らせる…。木葉とまた一緒に…。
笑って過ごせると思っていた…。
『…私は、、斬れないよ…。』
木葉「…頼むA。俺を殺してくれ。」
『…なんで?ずっとずっと探してたのに…ようやく出会えたのに……なのに、、なんで…?』
木葉「…すまないA…。」
これが、鬼になった者の運命なのか…?
人を殺した罰なのか…?
『…っ。』
木葉「なぁA、最後に少し話をしよう。俺と離れてからの数年間何をしてたんだ?」
木葉が、昔のような優しい笑顔で聞いた。
『…私を助けてくれた人がいて…その人に色々教わって鬼狩りになったよ…。』
木葉「…そうか。いい人に出会えたんだな。」
私は木葉と離れてからのことを木葉に話した。
『…それでね!遊郭での任務があったんだけど…その時にまた竈門が“Aは俺のだ!”みたいな感じで、出てきてさぁ…。』
木葉「ははっ。面白いな、その竈門炭治郎って青年は。」
木葉は私が話す事を笑って聞いてくれた。
『全然面白くないよ!マジであいつ、いっつも私の邪魔をするんだ!』
木葉「そうなのか?Aがそんな楽しそうに話すから、仲良しなのかと思ったよ。」
『…え?そんな楽しそうに話してた…?』
木葉「うん…とっても!」
…自分では気づかなかったが、ひょっとしたら竈門の存在はもう、鬱陶しいやつとはまた少し違ってきているのかもしれない。
『…でも、私はもう竈門に会う資格がないんだ』
木葉「…どうして?」
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作者名:葉紅 | 作成日時:2021年7月15日 1時