長男の想い人第2章【竈門炭治郎】 (ページ5)

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『私には無理だ。木葉を斬るなんて…。』

木葉「…何故だ？」

『だって…木葉は私の、家族だから。』

木葉が私を忘れていても…

もう私と過した日々を覚えていなくても…。

私はずっと覚えてる…。

木葉に教えてもらったことも、木葉に貰った万華鏡も。

ずっとずっと私の中にある。

『…私は確かに鬼殺隊だ。でも、家族の木葉を私は殺せない。』

木葉「…。」

『私を殺したかったら殺せばいい。』

木葉「…何故だ。」

『…何故って、だから何度も言ってるでしょ？木葉は、、、』

木葉「なんで俺の事を殺さないんだ…A…」

『…え？』

木葉は目に涙を浮かべながら私に言った。

木葉「すぐに俺のこと殺せば、Aのことを傷つくことも…なかったじゃないか…！」

『…木葉、、まさか…私の事覚えてたの…？』

木葉「いや、忘れていたよ…。無惨に血を分けられて俺は多くの人を殺した…。」

木葉はゆっくりと私に触れ、こう言った。

木葉「…Aが血を流してるのを見て全て思い出したよ。俺があの時Aを傷つけたことも…俺達が家族だったことも…。」

『…木葉。』

木葉「ごめんな…A。ずっとずっと苦しかったよな？」

木葉は私を優しく抱きしめ…涙を流しながら、言った。

『…私もごめん。木葉が1人苦しい時にそばにいてあげれなかった…！ごめん、ごめんね、木葉…！』

木葉「何言ってるんだ。お前の方が苦しかっただろう。ずっとずっと…。」

木葉はゆっくりと私を離して、信じれない言葉を告げた。

木葉「A…。」

『…ん？』

木葉「俺を…殺せ…。」

『…え？』

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