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『…私は十分…お前に助けられてるよ。』
炭治郎「…A…」
『出会ったばっかの時も、木葉と戦った時も、繁華街の時も、お前はいつも私を助けてくれたよ。』
思い返せば、こいつに惚れなかった私もおかしいもんだな。
あんなに沢山救われたのに。
炭治郎「…俺は…そんな…。」
しのぶ…なんとなくわかった気がする。
私は恋してたんだなって…
このバカに……。
『……私も好きだ。』
炭治郎「…え?」
『私も炭治郎が好きだ。』
炭治郎「…っ…。ほ、ほんとに?」
炭治郎は信じられないという顔をしていた。
『…ははっ…なんつー顔してんだよ。』
私は炭治郎の顔を見て思わず笑ってしまった。
炭治郎「でも…俺は……。」
炭治郎はまた、苦しそうな顔をした。
『…私を守るとか、助けるとかそんなんしなくてもいいから…前みたいにアホ面下げて会いに来い。』
炭治郎「A…。」
炭治郎の手をぎゅっと握る。
『私はそれだけで十分だ。』
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作者名:葉紅 | 作成日時:2021年7月15日 1時