検索窓
今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:10,732 hit

・75 ページ29











目からこぼれた涙を拭って、屋敷へと帰ろうとした時…









ようやく…私の前に炭治郎が現れた。









『……た、炭治郎。』









炭治郎「…A…ど、どこか痛むのか?」








炭治郎は、私が泣いているのにすぐに気づいた。









『…ち、違う。大丈夫だ。』









私は急いで涙を拭った。









炭治郎「…。」









炭治郎は、とても苦しそうな、悲しそうな顔をしていた。









『…会いたくなかったよな…ごめんな、もう帰るから…。』









私は、またこぼれそうな涙を堪え、歩き出した時…








ガシッ









『…?』









炭治郎に腕を掴まれた。









炭治郎「…や、やっぱり…無理だ…。」









『…炭治郎?』









炭治郎の目から大量の涙が溢れていた。









『…ど、どうしたんだよ…。そんなに会いたくなかったのか…?ごめんって。』








炭治郎「違う…!そうじゃない!!」









炭治郎は、私の袖を強く掴んで離さなかった。









炭治郎「…Aにずっと会いたくて…でも会えなかった…!!!」









『…?なんで…?』









炭治郎「俺が弱いからだ!弱いから…Aを守れない!」








『…え?…なに?』









よく意味がわからなかった。









炭治郎「あの時…俺がもっと強くて、もっと早く見つけれていれば!Aがあんな怪我すること無かった!」









『あの時って…街の繁華街の時か?』









炭治郎「そうだ…!それだけじゃない!」









炭治郎は泣きながら私に言った。









炭治郎「俺は…まだ弱いから…!またAを苦しめ、傷つける!!」









『…。』









炭治郎「Aがどこにいても助けるって言ったのに…!俺は…!俺は…!」









『…炭治郎…。』









炭治郎「でもダメだ…俺はダメなやつだ!!会ったら守りたくなるのも、そばにいたくなるのも分かってた…!!だから…だからAから離れたのに…!!」









炭治郎は、私の袖をグッと掴んで言った。









炭治郎「いつもいつもAのことが頭から離れない!!俺は、、、Aが好きだ!!好きで好きで仕方ないんだ…!!」









『……馬鹿だなぁ…お前は…』









私はゆっくりと、炭治郎の涙を手で拭った。









『…私は十分…お前に助けられてるよ。』









・76→←・74【炭治郎side】


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8


目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.1/10 (30 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
175人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 竈門炭治郎
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:葉紅 | 作成日時:2021年7月15日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。