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数日後…私の怪我は無事治り、今は義勇さんと一緒に鍛錬をしている。
この数日間、相変わらず炭治郎は会いにこない。
あいつが会いにこないと分かると私の心臓がズキズキと痛くなった。
『…っ…また痛い。さすがにしのぶに診てもらおうかな。』
義勇「本当に大丈夫か、A。」
屋敷を出ようとすると義勇さんが心配して声をかけてくれた。
『大丈夫ですよ、義勇さん。』
義勇「あまり無理はするな。俺から炭治郎言ってみよう。Aが寂しがっているから会いに来いと。」
『いやいやいや!まじでいいです!やめてください!』
寂しがっているとか、そんなのあいつに言ったら…間違いなく誤解する!
義勇「そうか。ならやめておく。気をつけていくんだぞ。」
『はい、行ってきます。』
私は重たい足取りで蝶屋敷へと向かった。
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しのぶ「あら、A。どうしたんですか?」
蝶屋敷に着くとしのぶが、アオイと一緒に薬を作っていた。
『…最近心臓が痛いんだけど何かの病気かなって思って。』
しのぶ「それは大変ですね。こちらへどうぞ。」
しのぶは心配な顔をして私を治療室に連れて行った。
しのぶ「心臓の痛みはいつから?」
『……炭治郎が会いにこなくなってからかな。』
しのぶ「…そ、そう。どういう時に痛くなりますか?」
どういう時…。
『炭治郎が会いにこないって分かった時だ。』
しのぶ「…あらあら。」
私がそう答えるとしのぶは、私を見て笑った。
『え!?なんで笑うの!こっち真剣なんだよ??死ぬかもしれないんだよ!!』
しのぶ「ふふっ、ごめんなさい。でも大丈夫。Aは死にませんよ。」
その言葉を聞いて少し安心した。
『…ねぇなんでこんなに痛いの?』
しのぶ「A。以前に私があなたに言ったこと覚えてますか?」
『…ん?なんの事?』
しのぶはふふっと笑って私に言った。
“ しのぶ「Aは本当に炭治郎くんから離れたいんですか?」”
“『うん。』”
“しのぶ「もう二度と会えなくてもいいんですか?」”
“『最高だな。』”
しのぶ「あの時Aは、私にこう言いましたよね?」
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作者名:葉紅 | 作成日時:2021年7月15日 1時