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『…今日も来ねぇか。』
あれからというもの、炭治郎は一切私の元に来なかった。
来たのは善逸と伊之助だけ。
炭治郎はどうしたのかと善逸に聞くと、
今日は調子が悪いから休んでると言っていた。
そんな頻繁に調子が悪くなるか?
『…。』
義勇「炭治郎が心配か?」
蝶屋敷のベッドで座っていると、義勇さんが来てくれた。
『い、いえ、別に…。』
義勇「そうか…。そういう風には見えないがな。」
義勇さんは、なんでもお見通しのように私に言った。
義勇「以前のAからは考えられないな。炭治郎を心配する日が来るとは。」
『…ほ、ほら!今まで毎日のように家の前にいた野良猫が突然来なくなったら、義勇さんだって心配なるでしょう?それと一緒ですよ…。』
義勇「炭治郎は野良猫ではないぞ。」
『いや、例えです。』
別に心配してる訳じゃない。
ただ、なんか避けられているような感じがして腹が立つだけだ。
善逸「Aちゃぁぁん!遊びに来たよぉ〜!」
義勇さんと話している時、善逸と伊之助がやって来た。
だがそこに炭治郎の姿はない。
『…善逸。今日も体調悪いの?炭治郎は。』
善逸「え!?あ、あ、うん!そうそう!!」
善逸も炭治郎と同じで嘘をつくのが下手くそだ。
伊之助「権八郎のやつお前に会うのが嫌なんだとよ!!がはははは!!」
『…。』
善逸「こら!!伊之助黙れ!!」
イラッときた。
善逸「違うからね!Aちゃん!本当に違うから!!」
『別にいいよ。会いたくないなら会いに来なくて。こっちから願い下げだ。』
善逸「ひぃっ!!お、お前が余計なこと言うからだぞ馬鹿猪!」
伊之助「俺は本当のことを言っただけだぜ!!」
本当のこと…か。
ズキッ
なんか、心臓痛い。
なんでだ…?
『…。』
善逸「…A…ちゃん??」
『なんか、もうどうでもいい。あいつに伝えてくれる?会いたくないなら二度と会いに来んなって。』
善逸「…は、はい。わ、分かりました…。」
心臓が痛む中、私の瞳から涙がこぼれそうだった。
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作者名:葉紅 | 作成日時:2021年7月15日 1時