長男の想い人第2章【竈門炭治郎】 (ページ21)

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・68【炭治郎side】ページ21

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日下部を突き飛ばしたAはそのまま地面に倒れてしまった。

炭治郎「A！しっかりしろ！」

俺は急いでAに駆け寄り、傷の具合を見た。

炭治郎「…っ！傷が深い…！ごめん…ごめんな、A！」

『…はっ、、私が、、この程度で、やられると、思う、なよ、、』

Aは俺に笑ってそう言うとまた意識を失った。

日下部「触れるな…触れるな…！僕のAに触れるなあぁぁ！！！」

炭治郎「…。」

ﾄﾝｯ

日下部「…あ、あ…」

ﾄﾞｻｯ

俺は、襲ってきた日下部の首に手刀をし、気絶させた。

警官「おいおい。これはなんの騒ぎだ？」

それから少しすると、警官の人達がやって来た。

警官「何だこの男は？」

警官2「君たち、大丈夫かい？」

炭治郎「はい…大丈夫です。その人のことよろしくお願いします…。」

俺は日下部を警官の人に任せ、Aを抱えて街を出た。

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炭治郎「…あと少しだからな！頑張れ、頑張れA！」

俺は走って蝶屋敷に向かった。

炭治郎「痛かったよな…怖かったよな…ごめん…ごめんな、遅くなって…。」

こんなにも傷だらけになったAを見て俺は心が痛くなった。

心に決めたはずなのに…命にかえても守ると誓ったはずなのに…！

俺は…俺は…！

Aを守ることが出来なかった…。

俺の腕の中で眠るAを見て俺は…自分の弱さを改めて痛感した。

あの時俺はAに言ったはずなのに…！！

“炭治郎「…Aがどこに居ても俺は必ず助けるよ。」”

助けられてないじゃないか…！！

俺が、もっと、もっと早く見つけれていれば…！

俺が、もっと、もっと強ければ…！

炭治郎「…っ！」

ごめん…A…！

俺は、、君を守れない……！！

もっと、もっと君を守ってくれる人がいるはずだ…。

おれがAのそばに居ても…守ってあげられない…！！

君のそばにいない方が…いいのかもしれない…

炭治郎「本当にごめん…A…。」

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