長男の想い人第2章【竈門炭治郎】 (ページ13)

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・60【炭治郎side】ページ13

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『ねぇしのぶ、この訓練いつまで続くの？』

しのぶ「そうですね。かなり回復してきているので、これからはもっと難易度を上げてそれを克服出来たら終わりですよ。」

『…ま、まだ難易度が上がるの？』

しのぶさんがそういうとAの顔がひきつった。

炭治郎「頑張れA！Aなら絶対出来るぞ！！」

『うるせぇ馬鹿。』

あの日から昔よりも仲良くなれたと思ったんだが、そう簡単にはいかなかった。

炭治郎「…うっ。」

しのぶ「…。…そういえばAに頼みたい事があったんです。」

『…頼みたい事？』

しのぶ「私が今、作っている薬の材料がきれてしまって、それをAに買いに行って欲しいんです。」

『ふーん。いいよ、行ってくる。』

しのぶ「…ふふ、ありがとうございます。炭治郎くんも一緒について行ってあげてください。」

炭治郎「え！？俺も、ですか？」

しのぶさんから、何か、企んでいるような匂いがした。

『は！？なら行かない！』

Aは俺が一緒に行くとなるとすぐに断った。

しのぶ「A。炭治郎くんには感謝することが沢山あるでしょう？そんなに嫌がったら炭治郎くんが可哀想ですよ。」

『…、それは、そうだけど…。』

しのぶ「炭治郎くん。Aと一緒に行ってくれますか？」

炭治郎「も、もちろんです！！」

Aと2人で、街へ買い物…。

俺は最高に嬉しかった！！

『…ﾁｯ。』

しのぶ「早速、今から行ってきてください。」

『い、今から！？』

俺も後日のことかと思っていたから、今からだと聞いて驚いた。

しのぶ「はい。今からです。」

『訓練は？』

しのぶ「今日は終わりにしましょう。せっかく炭治郎くんも来てくれましたしね。」

『…あ、あっそう。』

Aからは訓練が無くなって嬉しいような、俺と一緒に買い物に行くことが嫌なような、そんな複雑な匂いがした。

しのぶ「買ってきてもらう薬を紙に書いて渡すので炭治郎くん、ちょっといいですか。」

炭治郎「は、はい！」

俺はしのぶさんの後をついて行った。

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