長男の想い人第2章【竈門炭治郎】 (ページ12)

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・59【炭治郎side】ページ12

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Aが戻って来て数ヶ月後…

Aの怪我も良くなり、今は蝶屋敷で機能回復訓練をしている。

そして俺は…今まで以上にAを守ろうと心に決めていた。

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『死ぬ死ぬ死ぬ！無理無理！きついって！』

しのぶ「まだ始めたばかりですよ？」

『少しは加減してよ！』

炭治郎「う、うわあ…。」

Aくらいの階級になるとここまできつい訓練になるのか…と俺は怯えていた。

しのぶ「…あら、炭治郎くんじゃないですか。」

しのぶさんが俺に気づいて話しかけてくれた。

炭治郎「こ、こんにちは！」

『はぁ…はぁ…。』

Aは俺に気づく気配もなかった。

しのぶ「…A。炭治郎くんも来てくれましたし、少し休憩しましょうか。」

『…た、炭治郎？』

炭治郎「…っ/////」

あの日からAは俺の事を名前で呼んでくれるようになった。

たまに、クソ長男と呼ばれることもあるが、俺はAが名前で呼んでくれることが本当に嬉しい。

『ほんとに死ぬかと思った。炭治郎が来てくれて助かった…。』

炭治郎「いや俺はそんな…」

しのぶ「これからもっときつくなりますよ？」

『…え。』

こうしてAの顔を毎日見れることが今の俺の一番の幸せだ。

しのぶ「炭治郎くんは今日は何をしに来たんですか？」

不意にしのぶさんが俺に聞いた。

炭治郎「俺…あの日から決めたんです。今まで以上に強くなって、Aを命に代えても守ろうって。」

『…は？だから私はお前に守られるほど弱くねぇって言ってんだろ。』

炭治郎「それでも、俺がAを守りたいんだ。」

『意味わかんねぇ。』

しのぶ「ふふ。本当に2人は仲がいいですね。」

『だから、どこをどう見たら、、』

炭治郎「はい！俺たちは仲良しです！！」

『死ねクソ長男。』

俺は、この時間が…Aと過ごすこの時間が、

ずっと続けばいいなと思っていた。

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