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閑話 29_長崎街道 砂糖ノ旅 ページ30

No side


───壁山は号泣した。


必ず、かの美味佳肴の甘味を食わねばならぬと決意した。


壁山には吉良監督の真の目的がわからぬ。


彼は雷門イレブンの1人である。


サッカーをし、時に泣いて、仲間と笑いあって日々を過ごしてきた。


けれども食に関しては、人一倍敏感であった。


きょう未明壁山は、綱海を加えて沖縄を出発し、キャラバンで野を越え山越え、何キロも離れたこの福岡へ戻ってきたところで───


───爆発したのである。





「何でですかッ!!!


長崎街道と言ったらシュガーロードじゃないッスか!!」


「いやでもな……」


「シュガーロードって何だ??」


反応は三者三様である。


吉良監督は呆れたように頭を抱えた、無理もなかった。


確かにこのところ、彼のディフェンスの能力が落ちているようにも感ぜられたのだ、しかし真逆こんな理由であるとは思わなかったろう。


「だって、だって〜〜ッ!!!」


「うるさ……」


思わずメンバーに紛れ込んでいる異分子である彼女がうたた寝から跳ね起きた。


「あー、ほら、壁山、そんなことで泣くなよ」


「そんなことってどんなことッスか〜!!!」


円堂、それは失言だ、誰かが言った。


「いや、うーん、でもなぁ……」


「なあ結局シュガーロードって何だ???」


綱海はその“シュガーロード”が気になって仕方が無かった、傍で目金が解説する。


「シュガーロードというのは、長崎街道の別名です!


鎖国政策を採っていた徳川時代、唯一外交していた場所が長崎の出島からもたらした砂糖や菓子作りの技。


オランダからの使節を江戸へと通す為の街道が長崎街道だったんです。


なので長崎街道では、菓子作りが発展しました、和菓子と違うのはその名の通り、砂糖をふんだんに使ったもの、」


ですから取引された量は現在の24億にまで上ったとか!!と自慢気に話す彼に、へえ、と綱海。


それから先程うたた寝から跳ね起きた有栖川、基、足長がよく知っているな、と感心したように欠伸混じり言う。

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久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - あかいりんごさん» あかいりんご様、閲覧及びコメントありがとうございます!とっても嬉しいです!!更新は停滞気味ですが気長に待って頂けるとありがたいです!! (2021年3月31日 22時) (レス) id: 6e12f91009 (このIDを非表示/違反報告)
あかいりんご(プロフ) - コメント失礼します。昔から見ててずっと探してました!言葉選びが凄く好きです!応援しています! (2021年3月30日 20時) (レス) id: 089acdd5f5 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 星猫さん» 申し訳ございません、こちらは存じてないです。完全なる自己満足の駄作なので合作する予定も今後もないのです……。ご不快にさせて大変申し訳ございません……! (2021年3月17日 0時) (レス) id: 6e12f91009 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 後、トラスフォーマープライムは知ってます? (2021年3月16日 19時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 一緒に合作しませんか? (2021年3月16日 19時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:久坂朧@三色団子と朧は神 | 作成日時:2021年1月26日 21時

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