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「……で、何か私たちに御用では？」
「ああ、そうそう！」
「実はこちらに、エイリア学園から襲撃予告が来たと聞きまして」
瞳子さんが至って真面目そうに聞くと、ああ、と今更思い当たったかのような顔でその言葉の真意に気付いた。
「俺達も、一緒に戦おうと思ってさ！」
円堂がそういうと、少し思案した顔でその生徒は、
「……そうですか。
では、どうぞ。
ご案内します」
「……？」
様子があまりに余裕すぎる……？
先頭に出た方がいいのだろうか、彼らが何か仕掛けていること……はないだろうが、まあ、背後にいよう。
腰にあるホルスターに手を当てて、武具の確認をしてから周囲に警戒しながら中の建物へと入っていく、待ち伏せしやすいのは入口付近か。
そんなことを考えていても、襲撃などなかったので、敵意がないだろうということに少し落ち着く、円堂達はその生徒にこれまでの経緯を話し始めた。
目の前の彼はうんうんと相槌を打つ、理解したところで彼らは、
「じゃあ、俺達と一緒に戦ってくれるんだな？」
「……いいえ」
その言葉を聞いて素早く腰のホルスターから銃を引き抜きコートの中に隠す。
背骨辺りから冷や汗を感じた。
「私達は、戦うつもりはありません」
「戦うつもりがない……？」
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作者名：久坂朧@三色団子と朧は神 | 作成日時：2020年9月17日 21時
