失楽のウンディーネ 3【イナイレ】 (ページ20)

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「今度は何を企んでるんだ？！」

「私の計画はお前達には理解できん。

この真・帝国学園の意味さえもな」

言葉を続ける彼に私は目を細めた、拳銃の照準がズレたのですぐに修正する。

「私から逃げ出したりしなければ、お前には分かったはずだ」

「俺は逃げたんじゃない。

貴方(アンタ)と決別したんだ！」

「影山零治！！

貴方はエイリア学園と何か関係があるの？！」

と、ここで瞳子さんは高らかに叫んだ、少しでも自らの家族の安否や現状が知りたいみたいだ。

「吉良瞳子監督だね？

……さて、どうかな？

ただ、エイリア皇帝陛下のお力を借りてるのは事実だ」

エイリア皇帝陛下？

円堂が聞き返す、名前から鑑みておそらく主格だろうが、何でそんな巫山戯た名前を……。

「さあ鬼道！！

昔の仲間に合わせてあげよう」

「待て影山！

くっ…」

彼らからしてみれば悪魔の言葉だ、私は何も感じないけれど、きっと彼らにとっては大切な人なのだろう。

円堂達が走っていく鬼道を追って潜水艦へと入っていく、私は仕方なく拳銃を下ろして彼らの後をゆっくり着いていく。

不動がこちらに視線を向けたので合わせるだけ合わせた。

キャラバンの上から潜水艦に居る影山を見た時、彼は私を見て笑みを浮かべていた。