その場しのぎで生きてます

三十七 ページ38

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『なんだ〜そんな事だったんですか』


ごめんなさいね勘違いさせて！！

そうだよね。傍から見れば
私突然奇声を出し始めた危ない人だもんね

でも煉獄さんが悪い私は悪くない


「千寿郎と離れ難いあまり
　遂に頭がおかしくなったのかと
　思って焦ったぞ！」

『まぁそれは嫌に変わり無いんですけど…
　行けと言うなら私は行きますよ。
　それに私の使命は強くなって
　恩返しをする事ですから』

「そうか！
　ではさっき奇行は一体なんだったんだ？」

『あっそれはちょっと気が動転してですね…
　まぁそんなことより！私がお世話になる
　人って、どんな人なんですか？』


先程のことを思い出したくないので
強引に話題を変えた

でも正直、この事はさっきから
とても気になっていた

どうしよう…
全身筋肉もりもりの他人の苦痛に歪む顔が
大好きな狂人とかだったら…

私絶対逃げる

その時は匿って下さいね煉獄さん！！


「強いて言うなら、無口な男だ！！」


口数が少ない人なんだな

何はともあれ普通の特徴が出てきて良かった


『へぇ無口な男性なんですね』

「あぁ！！」

『……』

「……」


え…それだけ…？


『…………あの…他の特徴とかは…』

「特徴…特徴……あぁ！現水柱だぞ！」


そんな精一杯捻り出したかのように
言われても…


『わぁ！また柱の方に稽古を
　つけてもらえるんですね！
　でももう少し性格とか内面の事を教えて
　もらいたいなぁ！！なんて！！』

「むぅ…難しいな…」


難しいんかーい！！

あまり交流が無いのかな！？

でも半年に一度柱合会議なるものを
開催してるって聞いたし多少なりとも親睦は
深まるものじゃないの！？
柱の方々が一堂に会するんじゃないの！？

私見たことないので分かりませんけど！


煉獄さんは未だに首を傾げて唸っていた


『もう充分ですよ煉獄さん…
　すいません無理な注文をして…』

「いや、役に立てなくてすまない！
　相手方には俺が親書を書いておくから、
　君はもう休んでいいぞ！」

『わかりました。それでは失礼します』


無口の水柱様か…どんな人なんだろう

これしか分かってないから不安だけど
新しい場所でも頑張らないとな…

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