その場しのぎで生きてます

三十四 ページ35

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『でっでっ出て行ってもらうって！？』


煉獄さん！？
そりゃ私が炎の呼吸使えないからって…！

いくらなんでも見限るの早くない！？


「先程も言ったが、君の技には炎の呼吸、
　水の呼吸、この二つに似通った部分が
　随所に見受けられる。そこでだ！！」


嫌な予感がする

というか出て行ってもらう宣言の衝撃が
強すぎてもうこれ以上
聞きたくないんですけど…？


「君にはここを出て、
　水の呼吸の使い手の元で
　生活してもらおうと思う！！」


名案だ！とばかりに
自信満々な顔をする煉獄さん

いや………嫌だ…


『千寿郎君と離れるなんて嫌だっ…！！』


可愛くて、料理上手で、気が利いて…

私より歳下なのに
しっかりしてて…健気で…！！

そんな千寿郎君から
離れた生活なんて耐えられない…！


「む！？俺もいるぞ！？」

『煉獄さんは……
　いじめてくるので…ちょっと…』

「それも愛だぞ！愛！！」


大層歪んだ愛なんですね。ははっ

そういえば
【好きな子ほどいじめたくなる】とか
到底理解出来ない恋愛話を聞いた事あったな…

いじめたら嫌われるでしょ…普通は…
ダメだ理解できない…

誰だっていじめてくる奴を好きになるわけ…

待てよ…………？

まさか、煉獄さんが
私をからかうのはそういう──

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