お前ら私のチヤホヤ人生返しやがれ！！

13話 ページ15

「まだ足んねえ！！次もっかい行くぞ！」



『いやもうええて！もうええて！！充分じゃんか！って
ぎぃやぁぁぁぁぁ！！！』


「朝なんだから静かにしろ！」



『じゃあ、私をゴールキーパーにするんじゃないよ！！
脳筋野郎！！！』



「だからゴールキーパーじゃ無くてそこに立っとくだけでいいって言ってんだろうが！！」



『テメェ私の身体に傷一つでも付けてみろ！！孫の代まで呪い殺してやるからな！！！』


そうこんなことになる数時間前ー・・

仕事を手伝うと言われ調子に乗った私は國神の自主練に付き合うことにした。
まあ、付き合うって言ってもボール拾いぐらいだろうし仕事を手伝ってくれるならと快くOKしてしまったのだ。
仕事は2人でやった分早く終わり自主練をする為コートへと向かった。
そして言われた言葉がこれだった。


「酒井ゴール前に立ってて。マジで何もしなくていいから」


ちなみに言おう。私はサッカーを何も知らない。
だから最初え？立つだけ？超楽勝じゃーんっと思っていた。
そしたらなんと次の瞬間私の腕スレスレのところにボールが飛んできたのである。
そこで初めて私は後悔したのだ。
こいつの自主練なんか付き合わなければ良かったと。


そして現在に至るー・・・



「だから変に動くな！！逆に当てちまうだろうが！」


『ねぇこれ本当に練習！？こんな練習あんの！？
何か私に個人的な恨みでもあんだろお前！！』


「ねぇよ！！」


『ンギャァァァァァ！？死ぬぅ！？筋肉にされるぅぅぅ！？』
　

「誰がするか！！！」


「うわぁ！見て見て潔！楽しそうなことしてる〜
俺らも混ぜて〜！！」


「おい！ちょっ！蜂楽待てよ！」


何故か騒ぎを聞きつけ起きてきた蜂楽と潔にも見つかってしまった。というか潔君は半強制だろうな。
え、てかこれ本格的にやばくないですか？
だって蜂楽とか絶対サイコパスキーックとか言ってめちゃくちゃ怖いことしてきそうだもん！！！
顔面に当ててきそうだもん！！
誰か止めてよ！私あんたらのサンドバッグじゃねえんだよ！


『誰か私を助けてくれぇぇぇぇぇ！！！！！！』


その日の朝方、伍号棟にか弱い美少女の雄叫びが響き渡ったという

14話→←12話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す