ごー ページ7
あなたside
坂田さんの家に居座らせてもらってから
3日がたったある夜のこと。
ギシッ……ギシッ…………。
「……………坂田さん………?」
ドアのほうに目をやると、坂田さんがいた。
眠れないのだろうか?
それとも寝ぼけてトイレと間違えたとか…?
ありうる………。
さ「………た、い。」
「坂田さん?どうしたんですか??」
さ「殺したい……てめぇをぶっ殺したい……」
そういうと彼は手に持っていたノコギリのようなものを振り上げた。
「坂田さんっ………!!!」
殺される恐怖より、彼が自分を見失っている
ことに私は焦った。
さ「……………っ!!?」
振り下ろされた刃物は私の肩スレスレで
止まった。
さ「あれ……?俺…………どうして……」
「坂田さん……?坂田さんですよね?」
さ「え、あ、そうやで?」
「良かった…です」
力が抜けて、その場に座り込む。
普段が優しくておちゃらけた人なので
いきなり別人格が出てきてしまうと
本当に驚く…。
さ「…まさか、また傷つけようとしてもうた…?」
「大丈夫ですよ、なんにもないですから」
さ「ごめん……。
やっぱり、俺のとこおらん方がええよ。
何するかわからんし…。」
警察は当てにならない。
誰も私を求めない。
誰も。誰も。誰も。誰も。誰も。誰も。
「い、やです…。ここに居させてください。
殺された時は殺された時です。
坂田さんのこと恨んだりしません。
だから…………っ!!?」
言葉は突然の抱擁に遮られた。
さ「……ほんと、…悲しいことばっかしか言わんな…。俺は殺さへん、絶対に。
Aちゃんを殺したくないんや。
やから、また俺がこうやってなった時は
全力で逃げて…な。
痛みとか衝撃で多分治るみたいやから
殴ってもええから…
俺に殺されんといて。」
「わかりました」
人間って温かいものなんですね。
あなたに触れて初めて知りました。
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ケイワイ - 面白かったので続きが、見たいです。 (2019年3月12日 20時) (レス) id: 00238eb098 (このIDを非表示/違反報告)
Rai(プロフ) - 面白かったです!続きが気になってしまいます…!更新頑張って下さい! (2019年3月10日 1時) (レス) id: 25dceeea80 (このIDを非表示/違反報告)
空ノ水雲(プロフ) - みーさん» ありがとうございます! 頑張りますね(*´v`) (2018年10月22日 7時) (レス) id: 2936a05555 (このIDを非表示/違反報告)
みー - おもしろいです!更新頑張って下さい! (2018年10月21日 23時) (レス) id: 3a7b075e71 (このIDを非表示/違反報告)
優姫(プロフ) - 空ノ水雲さん» ありがとうございます!こちらの作品も楽しみでする(*°∀°*) (2018年8月23日 15時) (レス) id: a847480144 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空ノ水雲 | 作成日時:2018年8月19日 21時