呪霊食べる系幼女に転生しちまったんだが【呪術廻戦】

ゝ･伍 ページ22

「あ、扇一さん！」


グワワッッ！！！！(浄化の気配を察知)


さしすwith私ガチ鬼ごっこ事件(夜蛾先生の乱入により事なきを得た)から数日経ったある日。さっくり任務を終えて帰ってきた私と燕は、部屋に戻るべく高専内をウロウロしていた。


そして一年組に出会してしまった。オワッオワワーーーどうしよう私まだクズイケメンにしか耐性がないぞ。


「こんにちは！今から任務ですか？」


明るい笑顔の灰原くんが駆け寄ってきてなんとも朗らかな挨拶をしてくれた。ひええ……そのまま大きくなってね……(親目線)


その灰原くんに、微かに溜息しながら着いてきたのは我らがナナミン。今日もびっくりするくらい顔がいい。発狂したくないので直視するのは控えよう。


「いや、任務帰りで。……なんで敬語？」
「え、あ、そっか！先輩じゃないんだった」
「私に敬語とか使わなくていいよ。そんなに偉くない。あと、名前で呼んでもらった方が嬉しいな」


私がそう言うと、灰原くんは「わかった！」とこれまた燦々お日様の笑顔。うーん眩しい！マイナスイオン出てるわ。


「……一級呪霊を祓う任務だと聞きましたが」


ヒェッナナミン……


「うん、そう聞いてたんだけど、特級相当だった。今から始末書書いて提出しなきゃいけない」


声が裏返らないように気をつけながら、ついでに目を逸らして話すのはさすがに失礼なので腹を括ってナナミンの眉間を見つめながらそう説明すれば、ナナミンは眉間に皺を寄せた。アーーー眉毛が綺麗。


「何時から行ってたんですか」
「燕、何時からだっけ」
「今が午前十一時半ですので、移動時間込みできっかり三時間前ですね」


ちなみに指定されていた場所は埼玉県である。車で行ったのでここからだと一時間半くらいかかる。


つまり私は30分で特級祓ったってことか？我ながらバケモンだな。


「Aは凄く強いんだなあ」
「悟と傑の方がもっと強いよ」
「あの二人と比べるのが間違いでは」


それはそう。

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