陽のものについていけないオタク ページ9
私は動揺のあまり椅子をガタガタ言わせた。
わざわざ右側に回り込んで顔を見に来たそのおショタは、黒い髪に黒い瞳をキラッキラさせた、確かに見覚えのあるおショタだった。
心の準備させてくれませんか！？今そのフェーズだったんです私！！皆の自己紹介のときに推しがいる(こういうパターンだと経験上八割方推しは同じクラス)のを知ってひっそり死にたかったんです！！
ねえ君がいるってことはもう私最推しと関わり持っちゃうじゃんねえ、分かってるのか大木大樹！！いや分からんよな……ごめん……
ともあれ挨拶されたからには挨拶を返さねばならない。私はすっと姿勢を正して、およそ六歳らしからぬであろう微笑みを浮かべる。
「私は鯨吉桐。よろしくね、えーと……大樹」
将来的にどうしても私は千空と関わりを持たねばならない。それが早いか遅いかの違いだ。
心の準備期間は正直あと五年くらい欲しかったが、運命ばかりはどうにも出来ない。推しを視認して私が予定通りにお利口で待てるわけもない。
あ、そういや将来の夢聞かれるんだっけ。ねえな夢とか……平和に生きるくらい……いいや、航空宇宙医師とか言っとこ。うん。推しに興味を持ってもらうにはそれしかない。
当面の目的は「石化からの早期解放」「推しへの全面協力」「モブと結婚」。うち前者ふたつをクリアするにはどうしても主人公と関わる必要があるのだし。彼にも多少私への興味を抱いてもらっておいた方がのちのち楽だ。
それにほら、せっかく理系もいけるようになったんだから行ってみたいしNASA……
「桐っていうのか！よろしくなー！俺はお前の隣の席だぞー！」
「わー、そうなんだー！席替えするまでよろしくねー！(やけくそ)」
というかまず主人公と関わりを持つ前に大樹の眩しさにやられないかが心配なのだが。
オタク、最推しを前に語彙力を失う→←フラグ建築の得意なオタク
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ももこ - めっちゃおもしろかったです！文才過ぎてガチ小説読んでるみたいでした！ (11月9日 18時) (
レス) @page20 id: 1bc8f0fbc1 (このIDを非表示/違反報告)
癒し系猫(プロフ) - 名前変換は出来ないのでしょうか? (5月29日 21時) (レス) @page1 id: 0e8640f8c4 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるさん(プロフ) - あやめさん» ｵﾜﾜ〜〜〜〜ありがとうございます〜〜〜〜！！！！ (2020年12月12日 20時) (レス) id: 2cc2b8ed9f (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！！これからどうなるのか楽しみです！！！更新楽しみに待ってます！！！ (2020年12月12日 16時) (レス) id: 2cb5bf810d (このIDを非表示/違反報告)
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