こんにちは、やさしい世界ぱーとつー！【HUNTER×HUNTER】 (ページ4)

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やせるんだブタくんページ4

ゼノさんの後に着いて中に入れば、鎖に縛られた傷だらけ(しかも半裸)のキルアと、今までキルアを叩いていたであろうミルキがいた。

私はなんとなく衝動に駆られて両手の親指と人差し指で四角を作ってミルキの顔をトリミングした。

「トリミングしたらイケメンだ！痩せようミルキ！」

「うるっせえ余計なお世話だ！」

「きれいなミルキになろうよ」

「Aなんか最近テンションおかしくねえ？」

大丈夫！キルア、これが素だよ！最近色々ありすぎてちょっとタガが外れただけだ。ていうかキルア今すごいなんか…こう…一部の層に大ウケしそうな状況だね。半裸傷だらけ軟禁かあ…すごいなあ…

ちなみに私の趣味ではないので安心してほしい。せめて半裸だけだ。

「ほらミルキ、タバコ吸おう。そしてタバコ痩せしよう」

「なんでお前そんなに俺を痩せさせたいんだよ…」

「いや、兵長によく似たイケメンになると思うんだよね。コスサミでレイヤーさんにモテるよ」

「なにっ…いや、でも…」

いや釣れるのかよ。そして迷うのかよ。私は自分で進めておきながら若干呆れた。

ミルキはそもそもが私と同じ人種なので仲はいい。ソシャゲのフレンドにすると便利だ。

「そろそろいいかの？」

ミルキに痩せろよ攻撃を仕掛けていた私は、そんなゼノさんの声にはっとしてすぐに居住まいを正した。

「手遅れだろ」という目線を向けられたが知らないふりをしておく。

しかしゼノさんは優しかった。何も見なかったことにしてくれたらしく、華麗に本題に移ってくれた。

「もうそのへんにしとけ、ミル」

「でもゼノじいちゃん！こいつ全然反省してないんだぜ！」

「反省ってさせられてするものじゃないんじゃないかな。
ということで、勝手に解放するよ」

私はドレスなのを気にすることもなくキルアを繋ぐ鎖を蹴り砕いた。

大丈夫だよ！中身は見えないように心がけたからね！

そして鎖を砕いたことにより手が自由になったキルアは、足の鎖を自分で外していた。

「サンキュ、A。
兄貴、オレ、反省してないけど悪いとは思ってるんだぜ。だからおとなしく殴られてやったんだよ」

ミルキは不満そうに黙り込んだ。

「キル…シルバが呼んどるからな」

「親父が？…分かった。
行こうぜ、A」

「うん。ゼノさん、連れてきてくれてありがとうございました」

「構わんさ。…頼んだぞ」

私は「はい！」と、自分のできる最高の笑顔と返事で言った。