こんにちは、やさしい世界ぱーとつー！【HUNTER×HUNTER】 (ページ23)

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やさしくページ23

「ちょっと我慢してね、キルア…はじめてだろうし、優しくするから」

「やめろなんか誤解生みそう」

キルアになら寧ろ抱かれたいよね。

そんな軽口叩きつつも、私のピザ…もとい、膝はガクガクブルブルだ。落ち着け膝小僧暴れるんじゃない。

何？「だってキルアの背中にタッチして精孔開くなんて！！！！しかも素肌！！！！！分かる！？！？？」だと？成程それなら仕方ない。存分に暴れろ。

「万が一傷つけたら君の手で私の首を刎ねてくれ…」

「あまりにも極端だな…別にへーきだから早くしろ」

「うう…わかった…」

ええいままよ！とばかりにオーラを注ぐ。無論そんなに多くはない。必要最低限のみ。

しかし初体験(深い意味は無い)のキルアには少々刺激が強かったらしく大きく前につんのめった。そして踏ん張った。かわいい。

「ほら、上手くいった」

ウイングさんがお茶目に言ったので私は漸く肩の力を抜くことが出来た。よかった！！！！成功した！！！！！

はー本当生きた心地しなかったわ…と脱力しつつもしっかり目に「凝」をする。

うん、ちゃんと精孔開いてる。

証拠に彼らの体からは、どっかのサイヤ人みたいなオーラがとめどなく立ち上っていた。

「これは…！？」

「それが生命エネルギー、オーラです。今、全身の精孔は開かれました。
Aさん、「纏」の説明をお願いします」

ぇぇえ私に丸投げですかウイングさん。

しかし投げられたからにはキャッチするのが道理というもの。人によりけりだがウイングさんはキャッチ。願わくば雑な投槍を包み込むようにキャッチしたい。

まあ私のことは置いといて。

「はい。ええと、まず、オーラは生命エネルギーだから出し続けて枯渇したら当然全身疲労で指先一つ動かなくなります」

「やっぱり！？」

「だからオーラを身の周りにとどめるのさ。血の巡りを意識するといい。頭の先から右肩、手、胴体や足を通って左半身に廻るような。それがゆっくり留まって周囲に留まるイメージを。

どんな姿勢でもいい。目を瞑って…そう」

ほぼほぼウイングさんの受け売りだがそこはいいのだ。だって私のイメージうっすい鉄板だし、それよかこっちのがわかりやすいじゃん。

証拠に、程なくして彼らは「纏」を覚えてしまった。ぴたりと動きを止めたオーラが見える。

「上出来だよ、二人共」

私は満足そうに笑ってみせた。